こんにちは、(@nagisahiroi)いのこです。
今回は「名前に似合わず幼いころは肌白い」「動きが俊敏で肉食系」そして動きまわる姿がとにかく可愛い「アカオニガゼ」について一緒に観察していきましょう♪
学名 | Astropyga radiata (Leske,1778) |
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分類 | ガンガゼ目 ガンガゼ科 |
大きさ(殻径) | ~9cm |
出会えたうみ | まだ会えず… |
出会えた水深 | … |
出会えたうみ遊び | … |
幼いころは殻が白い♪
アカオニガゼと言えば名前の通り「赤い体色」が特徴のウニの仲間です。
ですが「幼体の頃は白っぽさが目立ちます」ので(本当にアカオニガゼなのか?)と疑いたくなります!
その噂の幼体がこの子。
ビックリするくらい白いですね♪
なので、アカオニガゼを判別するときに「赤い体色は当てにならない場合がある」という事になります。
では、どこで判別すれば良いのか?
それは、アカオニガゼ最大の特徴であり僕の大好きな「V字状の青い点線」です!
判別は「V字状の青い点線」を見よ!
アカオニガゼを観察すると「V字状の青い点線」が確認できます。
もちろん、この特徴は「幼体の頃からあります」。
構造色なので確認は角度が大事!
この特徴あるV字状の青い点線なんですけど、
構造色なので「見えにくい角度」が存在します。
ガンガゼ科の多くの種がもつ青色の蛍光は、地の色ではなく微細構造による発色である。(構造色)
ウニハンドブック
著 田中颯・大作晃一・幸塚久典
なので、アカオニガゼと出会いましたら「(真横からだったり真上からだったり)色々な角度から美しく輝く青い点線を眺めて判別」してみましょう♪
主砲発射3秒前?
アカオニガゼのお尻(肛門)を観察してみると「透き通っているので排泄物が丸見え」でした!
(おぉ!中が見えるんだ♪)と1人で喜んでいると「肛門が収縮」を始めたので気になって観察を続けてみることに。
すると、ついに気持ちの良い光景が!
「スポポポポーン」と勢いよく発射される海藻の排泄物たち。
めっちゃ快便で気分爽快♪
アカオニガゼは勢いよくウンチするみたいですね。
下記は「サンショウウニ」の排泄映像なんですけど、ウニは「ポフッ」と出す種類が多いので、アカオニガゼの勢いにビックリしました!
優しく排泄サンショウウニ。
引っ込ませて何してたんだろう?
ある日、飼育しているアカオニガゼを眺めたらビックリ仰天!
(お…お尻がない…だと…)
(ヤバイ!死ぬかも?)と焦っていると「空洞から白い何かがせりあがってくる」のが見えました。
そして「ポコン」と現れたら元通り。
「肛門を体内に取り込んで」何をしていたんだろう?
「腸内洗浄」とか?
気になりますね。
肉食系の暴れん坊将軍
アカオニガゼは海藻類(ワカメなど)を好んで食べてくれるのですが「雑食性」なので、自然界では色々なものを食べているみたいですね。
海藻や他の生物の死骸などの比較的柔らかいものを食べる雑食性です。
ウニハンドブック
著 田中颯・大作晃一・幸塚久典
その「雑食性」に火が付いたのか、一度だけ「ガンガゼを襲って棘を食べた」事件がありました。
まさか「生きたウニ類の棘」を襲って食べることがあるとは…
この時は急いでガンガゼを別水槽に移して別々にすることで平和が戻りました。
事件のあった3ヶ月後、立派に成長したガンガゼを(アカオニガゼが居る)水槽に戻してみると「襲われることなく」過ごすことが出来ました。
この事から「自分よりも小さいガンガゼ類は捕食対象に含まれる」と考えています。
棘を観察してみよう♪
アカオニガゼの棘にある模様は「縞(しま)模様」。
ウニ界隈では人気の模様です!
棘の構造を確認してみると、長い棘は「ノコギリ状」に
短い棘は「鋭い注射針」のようになっていますね。
そして「棘の根元」がとても可愛らしいことも僕が大好きな理由の1つです♪
管足は短めだけど体を支えれます
アカオニガゼは「砂泥域」を好むので「歩く用の棘が発達」しているのですが「管足」も短めですが持っています。
ちゃんと体を支えられる強度がありますので、自然界では「岩礁や転石に行く手を阻まれても余裕で乗り越えながら」過ごしているんだろうな~
口を観察してみよう♪
アカオニガゼの口はこんな感じでした。
最後にエサやり(手渡し)動画をどうぞ♪
「名前に似合わず幼いころは肌白い」「動きが俊敏で肉食系」そして動きまわる姿がとにかく可愛い「アカオニガゼ」のことが気になりましたらぜひ、一緒に会いに行きましょう♪
出会えたうみ | 早く出会いたい♪ |
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狙い目の時季 | 通年 |
出会える水深 | 潮間帯~60m |
出会えるうみ遊び | ダイビング スノーケリング スキンダイビング |
●参考文献
田中颯・大作晃一・幸塚久典 著
「ウニハンドブック」2019
株式会社 文一総合出版