こんにちは、なぎさひろい(@nagisahiroi)いのこです。
ゴカイ、クモヒトデ、死んだ魚、他ウミウシ、そして同じウミフクロウの仲間同士でも共食いするくらいの大食いモンスター!?
好き嫌いがなく?何でも食べちゃう海の掃除屋『ウミフクロウ』について書いてみました。
ウミフクロウの生態情報
『分類、学名、大きさ、生息地・生息域・分布域、豆知識』
分類
ウミフクロウ科
ウミフクロウ属
学名
Pleurobranchaea japonica
Thiele,1925
大きさ
~110mm
生息地・生息域・分布域
日本
(浅場の転石下)
豆知識
ウミフクロウ科の種は貝殻を欠く。
毒性は強くないかわりに足が速い。
肉食・腐肉食性。
ウミフクロウに会いたければ石をめくれ!?
ウミフクロウは夜行性なので日中は主に転石の下などに潜り込んで隠れています。
なので、会いたければとにかく浅場の転石をめくって、めくって、めくってみて!
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するとこんな感じで、ぴたっと転石にくっついてます。
※めくった転石は必ず元通りにしてあげてくださいね。
表面と裏側で棲む生きもの・環境が違うため。
表側には海藻/海草などが、裏側にはヨコエビなどの小さな生きものたちが居ついていてビックリしていると思いますので、元の環境に戻して安心させてあげてください。
ウミウシ界ではトップランナー!?
ウミフクロウの特徴の1つはとにかく足が速いことだと思います。
普段はゆっくりなんですけど身の危険を感じた瞬間、うぉぉおお、やべー!!って感じで全速力で走る?のですが、これが中々の移動速度なんです。
ウミウシ界でオリンピックがあったら代表選手に選ばれるかも(笑)
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なぜ見つかると全力で逃げるのか?
それは、日中動きまわるウミウシたちに比べると毒性が弱いためにハゼの仲間(キュウセンなど)にパクッと食べられてしまうから。
なので、ウミフクロウを観察するときは周りの生きものに襲われないように守ってやってください。
ウミウシ大食い選手権にも立候補!?
もう1つあるウミフクロウ最大の特徴が冒頭にも書いた何でも食べる大食いなところ。
ゴカイ、ヨコエビ、クモヒトデ、死んだイカ・さかな、他のウミウシ、ウミフクロウの仲間同士(共食い)
嫌いな食べ物はないんじゃないか?と思うくらい手あたり次第に何でも食べるみたいですね。
なので、ナマコと同じうみの掃除屋と呼ばれています。
「ウミフクロウ」ダイビングで出会えるウミウシ図鑑 ウミウシ界の大食いランナー!?まとめ
★今回お伝えしたかったこと
1.ウミフクロウの生態情報
学名、大きさ、生息地など
2.ウミフクロウは夜行性
3.会いたければ転石をめくれ
4.逃げ足が速い
5.何でも食べる大食い
6.ナマコと同じうみの掃除屋さん
ウミフクロウは人知れず海の生ごみ(有機物)を片付けて、環境を守ってくれている大切な存在です。
参考文献
日本のウミウシ
中野理枝 著