こんにちは、なぎさひろい(@nagisahiroi)いのこです。
越前海岸のうみでお客さんとスノーケリングを楽しんでいる最中に衝撃的な光景を目にしました。
それは、ウミウシがイソギンチャクに捕食されているところ!!
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えぇ…がっつりとイソギンチャクに丸飲みにされていますね…
※アオウミウシの下にある緑色がイソギンチャクです。
こちらは動画です。
僕は初めて見る光景でしたので、これはよくある出来事なのかが気になりウミウシ研究家の方に聞いてみました。
1.偶然食われたのか?
2.その偶然はどの程度の頻度で起こるのか?
これは偶然!?その頻度は!?
- 偶然食われたのか?
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偶然である。
イソギンチャクは固着生物なので自分から動いてウミウシを襲うことはできない。
彼らは触手を伸ばして偶然近くを通りかかった魚を捕食することが知られている。
同様に、偶然近くを通りかかったウミウシに触手を伸ばして捕食することはありえるだろう。
※刺胞動物の仲間であるクサビライシも同様にウミウシを捕食した例があるとのこと。
- その偶然はどの程度の頻度で起こるのか?
-
頻度は不明である。
偶然近くを通りやすい環境=生息の濃い環境なら偶然が起こる頻度も高いと思われる。(例えば東南アジアなど)
たまたま近くを通ってしまったがためにイソギンチャクに襲われてしまったみたい。
ほかごとを考えていてイソギンチャクの存在に気付かなかったのかな?
ウミウシを食べても平気なの!?
捕食する生きものについて学んでいくとウミウシは有毒なのに食べても平気なのかな?と言うことも気になってきましたので、そのことについても教えていただきました。
- ウミウシは有毒なのに大丈夫なの?
-
答えをざっくりとお伝えしますと、『ウミウシの弱毒など恐(おそ)るるに足らず!!』と言った感じみたいです。
てっきりウミウシは自由気ままに歩いているから、
カラフルなのは毒を持っているアピールだよ!
俺は危険だから手を出すと危ないぞー
と周りに伝わっていて狙う奴はいないのだろうと思っていたけど意外と敵はいるみたい。
ウミウシを餌にする生き物たち!?
では、どんな生きものがウミウシを狙うのか?と言うと
悪食(なんでも食べる)の生きものたち
フグなどの肉食魚や甲殻類の仲間はウミウシをエサにすることが知られているとのこと。
今回目撃したようにイソギンチャクなどの刺胞動物の仲間も捕食することはありますが、イソギンチャクは触手を伸ばして捕まえた獲物を食べないと生きていけません。
ですので、これはウミウシを狙って襲ったというよりも、とりあえず捕まえたから食べてみようの精神?だと思いますので天敵とはちょっと違うのかなと。
ちなみに肉食魚と言えば、ベラの仲間たちが何度か僕の目の前でウミウシを食べようと試みているのを何度か目撃したことがあります。
大抵はパクッ→ペッ→パクッ→ペッ→諦めるみたいな感じで何回か挑戦してみて最後は、これ食べれねぇや…と食べるのを諦めて去っていくのですが、そのまま食べちゃう子もいるみたいです。
ウミグモ、ワタリガニ、サラサエビなど。
大型のカニ(ワタリガニなど)がウミウシを捕食すると言われたらありそうなので素直に納得出来ますけど、捕食した例がある生きものたちの中にサラサエビが入っていることに驚き!!
あの優しそうで臆病な性格のあの子がまさか…
と思って調べてみたら、さかなの赤ちゃんを捕食することがあるみたいなので草食系と見せかけて肉食系だったんですね。
ちょっと印象変わるわー
ウミウシ食べても平気なの!?捕食する生きものたちのまとめ
★今回お伝えしたかったこと
1.イソギンチャクはウミウシを食べることがある
2.ただし、それは偶然である
3.フグなどの肉食魚や甲殻類の仲間がウミウシをエサにすることが知られている
4.サラサエビは肉食系?
と言うことで、ほぼ無敵だと思っていたウミウシにも多くの天敵がいることがわかりました。
まだまだ知らないことが多いので新しいことが分かるとワクワクします♪
これからも興味がでたことはどんどん調べていきますね。
参考文献
日本のウミウシ
中野理枝 著