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ウニ発生実験と幼生の飼育方法を学びに研究所へ行ってきました!

こんにちは、なぎさひろい(@nagisahiroi)いのこです。

千葉県のうみ沿いにある大学の海洋研究所にお伺いしまして、ウニを研究されている教授から「ウニの発生実験と幼生の飼育方法」について学教えていただきました。

初めて観察したウニ幼生の姿
繊毛(せんもう)を一生懸命パタパタと動かして泳ぐ姿
稚ウニの硬くなる前の棘がフニャフニャ動いている姿

どれもこれも可愛かった…

目次

採卵・採精をする方法

ウニから採卵・採精をする方法は主に2つ。

ウニの発生実験
採卵・採精をする方法について

ハサミを使用

口器の周りにハサミを入れ口器(アリストテレスの提灯)を取り除き、薬品を注いで採取する。

注射器や電気機器を使用

注射器で薬品(アセチルコリンなど)をウニの内部に注入したり、電気機器を使って電気による刺激を与えたりして採取する。

残念ながらハサミを使用して口器を取り除く方法はウニが死んでしまいますので、「ウニを殺めることなく採卵・採精」をされたい方は後者の方法を選んでくださいね。

「採卵・採精」を動画で確認しよう♪

「注射器で薬品を注入して採卵・採精」を行いました。

ウニが放卵・放精している様子を初めて観察出来ましたので、「おぉ~!!」と感激しました。

教授の後に僕も注射を打ってみたのですが、

(薬を注入する量が速すぎると苦しまないかな?大丈夫かな?)

と終始ドキドキしっぱなしでした 笑

それに打った後も、

(ちゃんと放卵してくれるのかな?)

なんて心配になりました。

でも、無事に卵が出てきたときの安堵感と言ったらもぅ…本当に最高でした♪

ちなみに、採取で1番驚いたのが「結構な量の精子や卵を貯め込んでいる」こと。

卵も精子もこんな出るの?ってビックリ。

小さなバフンウニでもこんなに持っているのでムラサキウニやアカウニだと、どのくらい出るのかなー

精子や卵の観察

ウニの発生実験
黄色〇内ある液体が精子

精子は「一般家庭にある冷蔵庫でも数日なら保存が可能」とのこと。

その場合は「海水は使わずにシャーレなどの上に直で放精させ、『濃い精子』を採取」します。

ウニの発生実験
黄色い1粒1粒が全て卵

これがバフンウニの卵で、大きさは0.1mmくらいらしい。

肉眼で実際の大きさを目の当たりにすると「こんなにも小さな卵から育つのか~」としみじみ思う。

ここから、実際に「受精→細胞分裂」を確認したのですが写真を撮り忘れてしまいましたので、また撮れたら載せたいな。

繊毛で泳ぐウニの幼生!?
動画でも確認してみよう♪

ウニが変化していく流れはこんな感じ。

変化の流れ

細胞分裂→プリズム幼生→プルテウス幼生→稚ウニ→成体

なんと、「幼生(プリズム・プルテウス)の時期は繊毛(せんもう)を使って泳ぐ」ことが出来るみたい。

そして、特に「プルテウス幼生がパタパタと動かして泳いでいる姿」が本当にかわいいんですよ。

デジカメで撮影しましたのでピンボケしているのが残念ですけど、泳ぐ可愛さは伝わると思いますのでぜひ、ご覧ください!

なめらかに泳いでいてかわいいな~

稚ウニを顕微鏡で観察

最後に、稚ウニに変態した子もいるとのことなので見せていただきました。

ウニの発生実験

ガラス製の器の中にいまして大きさは1~2mmくらいなのかなー

ウニの発生実験

これがその稚ウニちゃん♪

よ~く見ると、にょろにょろと管足が動いてて正に形も動きもウニっぽい!

それに、OLYMPUS製の顕微鏡を使って拡大して観察すると、「棘がフニフニと揺らいでいる」のが観察できました。

(めっちゃかわいい♪)

産まれてまだ間もない頃は「棘もやわらかい」みたいですね。

これも初めて知りました。

僕も自宅で「ウニが卵から孵化をして命が終えるまで育てていきたい」と思いましたので、これから必要な設備や環境を整えて採卵・採精から挑戦してみます。

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ウニの発生実験

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