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ウニ殻図鑑No.2「ジンガサウニ」

こんにちは、いのこです。

今日は「ジンガサウニ」のウニ殻を一緒に観察していきましょう。

分類カマロドント目
ナガウニ科
学名Colobocentrotus mertensii
(Brandt,1835)
目次

成長するにつれて特徴が丸わかり

ジンガサウニは「成長していくにつれて形状が変化してジンガサウニっぽさが出てくる」のが特に面白い♪

子供サイズのウニ殻形状

小さい頃のウニ殻の形状は、同じナガウニ科の仲間である「パイプウニ」に似ています。

大人サイズのウニ殻形状

大きくなると平たくなっていてジンガサっぽさが出てますね!

強度は棘なしパイプ、棘ありジンガサ?

これは主観になりますが、実際に「パイプウニ(同じナガウニ科)」と触り心地を比べると「殻だけ(棘なし)の状態ではパイプウニの方が強度が勝る」と感じました。

ただし「棘がある状態では(形状からも)ジンガサウニ」かな。

ガッチリとステータスを防御力に全振りした感じですからね。

子どもの方が強度は高め?

ちなみに、ジンガサウニだけで言うと、子どもサイズ(パイプウニに似ている頃)の方が大人よりも強度が高い気がします。

大人になると「鎧のような棘が生えそろってガチガチに身を守れたり」「殻が長方形のように長くなったり」するから強度を維持するのが大変になったのかな?

それでも、他のウニ(ムラサキウニやサンショウウニなど)と比べると、断然強度はありますけどね。

殻長の大きさについて

手持ちの大きさをそれぞれ確認してみると、

小さいウニ殻の殻長は「2cm」

大人サイズの殻長は「6cm」

棘付きのサイズは「約7cm」でした。

ウニハンドブックの情報では「殻長~50mm」になっていましたので、手持ちのウニ殻が最大サイズみたいですね。

棘は鎧や城の石垣みたい

黒光りしていて本当にカッコいい棘をお持ちだこと。

頂上系に向かうにつれて短くなって(これも棘なの?)と気になってしまう形になっています。

表側の棘だけ見ると「ウニっぽさを微塵も感じない」のですが、内側を観察してみると印象がガラッと変わります。

ほら、正にウニっぽい棘がズラーっと並んでいました。

さらに、「ウニっぽさを残す細長い棘」と「ジンガサ特有の平たく図太い棘」の間の棘(黄色矢印)を見て(パイプウニと似てる♪)とテンション上がりました。

パイプウニの棘

「防御力を高める棘の形状」を追求すると同じ形に行き着くんですねー

棘疣は位置が成長すると下の方へ

小さい頃のウニ殻は大きい棘疣(とげいぼ)が全体に均等に広がっています。

でも、大きくなるにつれて「大きい棘疣は下」「小さな棘疣はそれ以外の全体」に変化していました。

こうやってアップで見るとジブリ映画ナウシカに登場する「オーム王蟲)」みたい 笑。

棘疣の大きさは、棘付きの状態と並べてみると想像しやすいですね♪

岩にぴったりと張り付く形状

最後は腹側(口面)を観察してみましょう。

棘付きのウニ殻でも管足(タコの吸盤みたいなの)を確認できるんですけど、生きていた頃は何倍もの数の管足がビッシリと生えていて岩の表面に吸着していたんだろうな。

棘の生え方もキレイな曲線を描いて美しいですね。

今回は「ジンガサウニ」のウニ殻観察でした!

次回のウニ殻観察日記もお楽しみにー

*参考文献*著者
ウニハンドブック田中颯
大作晃一
幸塚久典

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