こんにちは、なぎさひろい(@nagisahiroi)いのこです。
ワカメのメカブ部分にあるヒダをそっ…と広げていくと、ハッ( ゚д゚)!!私、メカブのコブです。みたいな顔をしてじっとしている子と出会うことがあります。
それが、クサウオ科の仲間スナビクニン!
スナビクニンの生態
『分類、学名、大きさ、生息地・生息域・分布域、豆知識』などの情報
分類
カサゴ目
クサウオ科
クサウオ属
学名
Liparis punctulatus
大きさ
~3cmほど。最大10cmまでなるとの情報もあり。
生息地・生息域・分布域
青森県以南
南日本
朝鮮半島東岸
浅瀬~深海
豆知識
クサウオ科は冷水性の種が多いがスナビクニンはおそらく温帯性と思われるらしい
ワカメのメカブに隠れているよ!?
この子は光が苦手みたいで、ワカメのヒダを広げすぎたり水中ライトを当てすぎたりするとシュっと裏側に隠れてしまうので観察するのが難しい。
でも、適度な距離感と相手を思う心を持ち合わせてふれ合うと、キリッとした猫目にストライプ柄や水玉柄と言った個性豊かな模様で楽しませくれるアイドル的な存在です!
では、実際にどんな感じで隠れているのか一緒に覗いてみたいと思います。
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ワカメのメカブを見つけたら、ここからは緊張していきましょう!
光が苦手みたいでバッと手荒にヒダを広げてしまうとすぐに逃げてしまいます。
カーテンをゆっくりと開けて差し込む光を楽しむように時間をかけてヒダを広げていきます。
すると…
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ほら!居てくれました♪かわいいなー
こんなかわいいスナビクニンと出会いたいときは思いやりの気持ちが何よりも大切。
こんな風に驚かさないように気にしてあげてくださいね。
そうすれば、巨人が来たー!!ヤベッ…メカブのフリしよ。って逃げずにじっと待っててくれます(笑)
キリッとした猫目と色彩変異が魅力!?
遠目からでもかわいさが溢れ出ているスナビクニンは、もちろん近くで見てもかわいい。
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キリッとした猫目が良いね。
それに、水玉模様もかわいいな。
スナビクニンは色彩変異が多く、茶色・肌色・黒などが居たり柄も水玉・ストライプなどがあったりと色んな色や模様で楽しませてくれます。
夜に出会うと隠れていない!?
おそらく夜行性と思われるスナビクニンとナイトダイビング(日没後の夜に潜る)で出会うと、なんと隠れずに海藻などの上に乗っている姿をお目にすることがあります。
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昼間に出会う子よりも大きいですね。
もしかして、ダンゴウオと同じで大人と出会いたいなら夜なのかなー
それと、この子と出会えたことで気づいたことがあるんです。
それが、姿勢の違い。
かわいいの秘訣はクリンと曲げた姿勢!?
夜に出会えた子を眺めていたら途中、体をクリンと折り曲げたんです。
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メカブに隠れている子とばかり出会っているせいか、おぉ!!やっぱりこの姿勢がスナビクニンだよね~なんて思ったんですけど、それと同時に、この姿勢がスナビクニンのかわいさを倍増させている気がしますね。
さすが、スナビクニン。かわいいを分かっていらっしゃる。
色彩変異コレクション!?
ここでは、出会えたスナビクニンの色や模様違いの子を載せていきますね。
水玉模様+肌色
ストライプ模様+赤茶色
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無地+黄土色
「スナビクニン」ダイビングで出会えるサカナ図鑑まとめ
★今回お伝えしたかったこと
1.メカブ(ワカメ)に隠れていることが多い
2.色彩変異が豊富
3.夜行性と思われるので夜は出歩いている所に出会うことがある
4.スナビクミン色彩変異コレクション
越前海岸で目撃できる季節がサクラダンゴウオと似ているためにダイバーさんの注目を奪われがちですけど、この子が持つ色彩変異の個性を知ると、次は新しいバリエーションに会いたいな?って潜る楽しみになりますので、ぜひメカブに隠れる愛らしいスナビクニンも探してみてくださいねー
参考文献
日本の海水魚
写真・解説/吉野雄輔
監修/瀬能宏