こんにちは、なぎさひろい(@nagisahiroi)いのこです。
バフンウニの卵や精子などの準備が整いましたので、自宅で「ウニの発生実験(人工授精)」に挑戦しました。
※「発生実験の様子を動画」でも確認されたい方がいらっしゃいましたら、後半に載せてありますのでどうぞご覧ください。
黄色の粒粒1つ1つがバフンウニの卵です。
この容器の中だけでも一体何個あるのかな?
ウニの発生実験(人工授精)の準備
①採卵した新鮮な卵
②採精した新鮮な精子
③小分け用のシャーレ×2
④濾過・滅菌処理を施した天然海水
⑤スポイト(卵専用)
⑥スポイト(精子専用)
卵用のスポイトは「先っぽをカットして穴を大きく」しています。
穴を大きくする理由は、精子に比べて卵は大きいので「細長いスポイトを使用すると傷つけてしまう」可能性があるからです。
精子はとても小さいので、細長いスポイトを使用しても問題ないとのこと。
発生実験の流れをご紹介
ここからは実際に行った人工授精の様子を写真付きで紹介していきますね。
※後半に動画もあります。
シャーレの中で「孵化の瞬間や幼生が動く様子」を確認しますので、蒸発して無くならないように半分くらいの水位まで注いでいます。
一気にピューっと流し込んでしまうと水流で卵を傷つけてしまう気がしますので、「点滴のように1滴ずつポタっと落とすように」して優しく流し込んでいます。
この時が1番緊張します。笑
卵はシャーレを少し揺らして重ならないようにします。
精子はスポイト(精子専用)で空気を送ったりかき混ぜたりして「精子の濃度を薄めて」いきます。
卵の量に対して精子が「濃い=量が多い」と発生が上手くいかないことがあるみたいです。
ですので、滅菌海水で濃度を調整していきましょう。
最後は、スポイト(精子専用)で薄めた精子を卵が入っているシャーレに1~2滴ほど落とします。
その後は、「卵と精子が出会いやすくなるようにシャーレを優しく揺らして」かき混ぜてから蒸発防止のためにフタをします。
後は無事に授精してくれるのを祈るのみ!
発生実験を動画でも見てみよう♪
バフンウニの発生実験(人工授精)を始めました。まとめ
無事にウニの発生実験(人工授精)が終わりました。
受精卵をシャーレと密閉容器に分けてみましたので、これから顕微鏡などを使って観察を続けてみますね。
無事に孵化しますように。