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ムチカラマツをギュッと掴む姿が尊い「イボイソバナガニ」ダイビングで出会えたカニ図鑑!

こんにちは、(@nagisahiroi)いのこです。

『ムチカラマツ(宿主)からは絶対に離れないぞ!』と言う確固たる熱意がひしひしと伝わってくる「イボイソバナガニ」について一緒に観察していきましょう!

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学名Xenocarcinus tuberculatus
White,1847
分類クモガニ科
大きさ~2cm
出会えたうみ井田/ビーチ/静岡県西伊豆 
出会えた水深24m前後の深場
出会えたうみ遊びダイビング
目次

先ずは宿主のムチカラマツを見つけよう!

イボイソバナガニは「潮通しのよいやや深い岩礁域」を好むので、じっくりと観察するためには、いかに早く出会えるかが重要になります。

そこで、先ずは宿主である「ムチカラマツ」や「ネジレカラマツ」を一緒に探しましょう!

ライトで照らす先にあるのが「ムチカラマツ」

両種とも「水底からヒョロヒョロと生えている」ので、見つけるのが比較的簡単なのはとても有り難い。

無事に宿主を見つけたら1本、1本、丁寧に根元から先まで目を凝らして探し続けると「イボイソバナガニ」と出会うことが出来ます♪

出っ張りが見えたらイボイソバナガニかも

目的の「イソバナガニ」は、こんな感じで「ムチカラマツ」などにしがみ付いています。

ちょっと近づいてみましょうか。

宿主の「ムチカラマツ」をギュッと掴んでいる姿は何度見ても可愛いな~

でね、この可愛さをお伝えしたくてお客さんにワクワクしながら紹介するんですけど、想像されているカニ類と姿形が違うので『顔はどこ?』って疑問を投げかけられることがあります。

この子の方が顔が分かりやすいかな

なので、ここで、性別も含めて一緒に顔の位置などを確認してみましょう。

足・腕・目の位置はこんな感じで「上を向いて」ムチカラマツを掴んでいます。

そう言えば、最初の子も同じ上向きで「(水底の方を見た)下向き」で掴まっている子と出会えていないので「基本は上向きで過ごしている」のかも。

なので、もし、この考察が合っていれば「基本、顔が上」と覚えればOKかな!

オスとメスの見分け方は「鼻?の長さ」

イソバナガニには、人間に例えると「長い鼻」のような部分があります。

これを「額角(がっかく)」と呼ぶんですけど、ここの長さで雌雄(オス♂とメス♀)の判別が出来ます。

メス♀と思われるイソバナガニ

残念ながら、手持ちにオス♂の生態写真がないのでお見せ出来ないのですが、図鑑やネットに載っているオスの額角は本当に長くて「メス♀の2倍くらい」はあります。

なので、ぜひ、イソバナガニと出会えましたら「額角の長さで雌雄の判別」も確認してみましょう!

さりげなく背中に載せてます

それでは、最後にイソバナガニが持つユニークな特徴を確認していきましょう。

イソバナガニの背中(甲)を眺めてみると「モジャモジャしている何か」が載っているのが気になりませんか?

これ、何と宿主である「ムチカラマツのポリプ(触手)」なんです。

これは何で載せているのだろうか?

手持ちの図鑑には情報が載っていなかったのですが、基本、理由は下記のどちらかだと思っています。

①宿主に似せてカムフラージュしている。
②ポリプの毒を利用して身を守っている。

ただね、ちょんちょんって申し訳ない程度に載せているだけなので、本当に載せて意味があるのか気になるんですよね~

もしかして、先に挙げた2つ以外の理由やこだわりがあるのだろうか?

そんな、気になる不思議ちゃんな所も好き♪

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出会えたうみ井田/ビーチ/静岡県西伊豆 
狙い目の時季通年
出会えた水深24m前後の深場
出会えたうみ遊びダイビング

ムチカラマツをギュッと掴む姿が尊い「イボイソバナガニ」のことが気になりましたら、ぜひ、一緒に会いにいきましょう♪

参考文献

①加藤晶一・奥野淳兒
「エビ・カニガイドブック」2001
株式会社ティビーエス・ブリタニカ

②小林安雅
 「日本の海水魚と海岸動物図鑑1719種」2014
 株式会社 誠文堂新光社

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