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浮遊珪藻(キートセロス・グラシリス)の「培養・植え継ぎ・元種維持」

こんにちは、いのこです。

ウニの赤ちゃん(プルテウス幼生)を育てるために必要不可欠なエサ「浮遊珪藻の培養」についてまとめてみました。

目次

天然海水の滅菌について

バフンウニの一生「浮遊珪藻の培養」
片道1時間ほど車を走らせて天然海水を汲んできました。

「蒸留水や市販のミネラルウォーターに海水の元を溶かした人工海水でも飼育することは可能」なのですが、僕は天然海水を使って飼育していますので「ろ過・滅菌」が必要不可欠になります。

使用する人工海水やミネラルウォーターによっては「発生が上手く進まない」こともあるとのことなので、天然海水を使用しています。

ろ過・滅菌の手順確認

天然海水はミネラルがたっぷりなのですが「不純物や外敵が多く飼育に適していない」ので「濾過&滅菌作業」を行います。

STEP
ろ過して不純物を除去

ろ過にはナイロンメッシュ素材のハチミツフィルターを使用しています。

ある程度の不純物を取り除けるものであれば問題ありません。

STEP
加熱して滅菌(約80℃・20分)
80℃20分で天然海水を滅菌
天然海水滅菌の様子

沸騰させないようにお気を付けて。

湯銭でも問題ありません。

浮遊珪藻の培養セット内容

バフンウニの一生「浮遊珪藻の培養」
培養セット内容

①滅菌海水
②培養槽&酸素キット
③浮遊珪藻の元種
④メタケイ酸ナトリウム
⑤KW21

バフンウニの一生「浮遊珪藻の培養」

用法・用量を守って培養槽に入れていきます。

理科の実験みたいでワクワクしちゃいますね 笑

分量や液量などについて

〇海水
 300ml
〇メタケイ酸ナトリウム
 耳かき1杯
〇KW21
 0.3ml
〇元種
 5ml
 元種は少なすぎると不安になってしまいますので僕はもう少し多めに入れてしまいます。

バフンウニの一生「浮遊珪藻の培養」

全部投入した後は、24時間休みなくガンガン照らして待つのみ!

「茶色が日に日に濃くなっていけば培養成功」になります。

あぁ~楽しみ♪

元気に増えてね~

培養開始から3~4日後に起きた変化

浮遊珪藻の培養が順調に進んでいると「麦茶のように茶色が濃く」なってきますので、「植え継ぎ」を行います。

新しい容器に「滅菌海水・栄養素・培養して濃くなった珪藻水」を同じ流れで投入して培養を始めていきましょう。

左から「培養開始直前・培養1~2後・培養3日以上」

それぞれ横並びにすると色が変わっていく変化が分かりやすいですね。

僕はそこまで量は必要ありませんので、現在培養している培養槽が濃くなりましたら別の容器に分けまして、今度はエアレーションなしでの「静置培養」で元種を維持していこうと思います。

管理水温によって「濃くなる(=植え継ぎ可能になる)までの期間に変動」があります。

「静置培養」で元種維持

無事に培養が順調に進みまして必要量が確保できましたので、これからは「元種を絶やさないように静置培養で管理」していきます。

静置培養での元種維持方法について

「植え継ぎをした薄い状態」で管理します。

1~2日に1回は「容器を振って攪拌」させます。

浮遊珪藻(キートセロス・グラシリス)の元種維持方法「静置培養」
植え継ぎした薄い状態

静置培養(=エアレーションがない状態)では徐々に増えていきますので長期保存に向いています。

エアレーションをしている場合ほど、濃くはならないとのこと。

浮遊珪藻(キートセロス・グラシリス)の元種維持方法「静置培養」
「静置培養に切り替えた」浮遊珪藻

今後は、「静置培養で元種の年間維持」を目標にして、水温管理など環境作りを始めていきます。

(夏場の水温管理が大変そうだな~)

頑張ろう!!

培養に最適な容器のおススメ

最適な培養セットを見つけましたのでご紹介します。

〇HARIO製ガラスフラスコ
300ml
〇ペットボトルキャップ
500ml用の蓋
〇その他
エアーチューブ
エアーストーン
エアークランプ

500mlペットボトルキャップに加工(穴あけ)を行い、エアーチューブを通してエアーストーンとクランプを取り付けます。

キャップには必ず「空気出入り用の穴」も開けてください。

開け忘れるとエアーチューブ内に海水が逆流しますので要注意です!

加工したキャップセットを300mlフラスコに入れると気持ち良いくらいにシンデレラフィット♪

これで「エアレーションをしても蒸発を可能な限り防ぐことが可能」になると思われますのでおススメです♪

ちなみに、500mlに使用するとフラスコの口径が大きくてスカスカです 笑

ご用意できる方はペットボトルよりもガラスフラスコの方が「使用後の洗浄が楽」になりますのでおススメです♪

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バフンウニの一生「浮遊珪藻の培養」

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