こんにちは、なぎさひろい(@nagisahiroi)いのこです。
ミル類を探すと出会うことが出来るウミウシの1種で盗葉緑体と言う面白い生態を持っています。
そして、僕にとって思い出深いウミウシの仲間です。
今回は、そんなヒラミルミドリガイについて書いてみました。
ヒラミルミドリガイの生態情報
『分類、学名、大きさ、生息地・生息域・分布域、豆知識』
分類
嚢舌目(のうぜつもく)
チドリミドリガイ科
ゴクラクミドリガイ属
学名
Elysia trisinuata
Baba,1949
大きさ
?~30mmくらい
生息地・生息域・分布域
インド
西太平洋
東太平洋
豆知識
個体によっては赤い細点がある子もいるらしい。
ミル類の上で生活する!?

ヒラミルミドリガイはミル類と同じ体色をしているのですが、おそらく天敵に見つからないようにミル類に擬態をして身を守っているからだと思われます。
触覚の横に目がある!?

この子はよ~く見ると小さな目が確認できます。(触角の上にある黒い点)
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かわいいですね♪
この子の視力はどのくらいあるんだろう?
明暗は分かると思いますが物の識別も出来るのかな?
ミルの葉緑体を盗んで生活する!?
ヒラミルミドリガイは緑藻のミル類の上で生活をしていてエサはどうしているのかと言うと、なんとミルの葉緑体を取り込み光合成をしてエネルギーを得ているとのこと。
この行動を『盗葉緑体』と呼びます。
ミル類に歯舌と呼ばれる歯を使って藻類の細胞に穴を開けて細胞ごと葉緑体を吸い取ります。
そして、吸い取った葉緑体を使って『光合成』を行い栄養を確保します。
※光合成だけで数ヶ月生きることが出来ると言われています。
多細胞生物で『盗葉緑体』を行うことが出来る生物は嚢舌目のウミウシだけとのこと。(2018年現在の情報)
盗葉緑体のメリットはあるの!?
メリットは主に2つ
①光合成をしてエネルギーを作れる。
②餌の海藻と同じ体色になるので保護色になって身を隠せる。
タイミングが合えば卵も見れる!?

ミル類で生活ができるおかげで生きるためのエネルギーが作れ、保護色で身を隠すことができ、恋をして、子孫を残せて一生を終えることができるんですね。
ですので、ヒラミルミドリガイにとってミル類は大切な存在です。
逆に、ミル類は何か利点はあるのかなー?
「ヒラミルミドリガイ」ダイビングで出会えるウミウシ図鑑 ミル類の葉緑体を盗む!?まとめ

今回お伝えしたかったこと
1.ヒラミルミドリガイの生態情報
学名、大きさ、生息地など
2.光合成をする!?
3.盗葉緑体とは!?
4.ミル類の上で生活し愛を育む
そして・・・
ガイドの楽しみを教えてくれた!?
ヒラミルミドリガイは僕が初めての水中ガイドを担当したときに助けていただきました。
生きものを見つけて紹介出来るのか不安になりながら海中世界を案内していたときに、ヒラミルミドリガイが生き物を見つけた喜び、生き物を紹介出来た喜び、喜んでいただけたうれしさ、生き物を無事に紹介できた安心感など、ガイドの楽しみを教えてくれたとても大切な存在です。
だから、あまたのダイバーから見向きもされない存在だろうと関係ない!!
僕にとってこの子はヒーローなんです!!
ですので、ぜひ興味を持たれた方はミル類を探して見てくださいね。
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参考文献
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