棘皮動物のみが持つ水管系と管足!?
棘皮動物の仲間の証で“5”に関係する数字以外にも忘れてならない特徴が水管系と管足です。
ヒトデの水管系をイラストで確認してみたいと思います。
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水管系は水がつまった管のことで口のまわりにある環状の管を環状水管(かんじょうすいかん)、そこから伸びている5本の管のことを放射水管(ほうしゃすいかん)と呼びます。
ここでも、5がありましたね。
もう1つの特徴である管足は色んな用途に使える便利道具?です。
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透き通った管のようなものが管足。
歩行用
管足を伸ばしたり縮めたり、キャタピラのように動かして歩くため。
固定用
流されないように、海底にピタッと体を固定させるため。
物をつかむ用
海中に漂うエサや海底に生える海藻などを口に運ぶため。手のような役割かな。
呼吸用
管足を通して、海中にある酸素を体内に取り入れるため。
主な使い道はこの4つだと考えられています。
管足の動きを動画で見てみよう♪
本当に便利な道具(器官)ですね!
それに、透き通っていてきれい♪
これを考え付いた棘皮動物ってすごいなー
川や湖などの淡水にはいない!?
棘皮動物は淡水に生息している子はいなくて海水にのみ生息しているんです!
なんで、淡水にはいないのか?
それは海水に特化した循環系(じゅんかんけい)である水管系が関係しているのではないかと思われるそうです。
なので、彼らに会いたければうみへ行こう!もしくは水族館へ♪
京都大学白浜水族館
〒649-2211
和歌山県西牟婁郡白浜町459
TEL:0739-42-3515
他にも、キャッチ結合組織など変わった特徴があるのですが文章だけだと伝えられないので、気になった方はネットや図鑑などで調べてみてくださいね。
身近な棘皮動物「ウニ・ナマコ・ヒトデ」についてもっと知ろう!
棘皮動物の世界は知れば知るほど興味深い思います。
そんな棘皮動物の仲間たちウニ・ナマコ・ヒトデについて伝えたいことを別の記事に書いてみました。
ウニの構造や各部名称(目・足・口・お尻の位置など)、特殊な管足である叉棘の使用用途や寄生する貝キンイトセトモノガイやクロイロヤドリニナの存在、各種ウニ図鑑、色彩豊かなウニ殻コレクションなど。
ナマコの構造や各部名称(目・足・口・お尻の位置など)、呼吸をする場所が3ヶ所ある?ナマコを棲み処にする生きものがいる?、マナマコは夏に眠る夏眠をする、各種ナマコ図鑑など。
ヒトデの構造や各部名称(目・足・口・お尻の位置など)、呼吸に関係する器官と言われている皮鰓、2種類の食事方法『飲み込み型・反転胃型(体外消化)』、放精・放卵などの繁殖行動、各種ヒトデ図鑑など。
★今回お伝えしたかったこと
<1ページ目>
棘皮動物の共通点である“5”とは!?
棘皮動物の仲間は何種類?
歯の数は?
5放射相称? など
<2ページ目>
棘皮動物だけが水管系と管足
海水にのみ生きる など
身近なうみの生きものたちのことを知って生きもの観察を楽しんでいきましょー
参考文献
ナマコガイドブック
本川達雄/今岡亨
楚山勇 写真
ウニ学
本川達雄 編著
ヒトデ学
本川達雄 編著