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「ラッパウニ」ダイビングで出会えるウニ図鑑 腺嚢叉棘にある毒の秘密!?

こんにちは、なぎさひろい(@nagisahiroi)いのこです。

一風変わった風貌をお持ちのウニの仲間。

この子のラッパの形をした腺嚢叉棘(せんのうさきょく)の動きを間近で見るとめっちゃ癒されます。

そんなラッパウニの生態や魅力について書いてみました。

目次

ラッパウニ情報
『分類、学名、大きさ(殻径)、生息地・生息域・分布域、豆知識』

分類

正形類
カマロドント目
ラッパウニ科
ラッパウニ属

学名

Toxopneustes pileolus
(Lamarck,1816)

大きさ(殻径)

~90mm

生息地・生息域・分布域

相模湾(さがみわん)
隠岐島(おきのしま)以南
インド
西太平洋海域

豆知識

叉棘の毒には本物と偽物がある。

海藻などを体表につけていて目立たないことがあるので生息場所で遊ぶ場合は注意。

それに、岩などの表面に出てきていることが多い気がしますので、他のウニたちよりも触れてしまう危険性が高いと思われる。

猛毒持ちで触るべからず!?

ラッパウニの叉棘を間近で見ると、こんなにもきれいなんです。

_

でも、このラッパの形をした腺嚢叉棘(せんのうさきょく)には猛毒が仕込まれていますので、かなり危険な代物。

まさに、きれいなバラには棘がある!ですね。

叉棘の動きで癒される!?
動画で見てみよう♪

それでは、僕の大好きな線嚢叉棘の動きを一緒に見てみましょう♪
※16秒~アップになります。

あぁ、癒される…最高♪

毒に個人差はある。は誤解だった!?

実は僕、知人から「素手で触っても意外と平気だよ♪」と言われたことがキッカケでラッパウニを素手で触ったことがありました。

そのときは痛みを感じなかったので、本当に大丈夫なんだ!と思った記憶があります。

しかし、ウニ研究家の田中颯さんが執筆されたウニハンドブックを見て驚愕!
※2019年10月29日初版発行

過去の図鑑やインターネットの情報ではラッパウニの毒性は個人差があると紹介されることが多いのですが、これらは誤解の可能性が高いです。

ウニハンドブック(著)田中颯

なんと、 ラッパウニの叉棘の大部分は『偽物』の弱毒で刺されても人にはほぼ影響がなく、 十数本だけ存在する『本物』 に強力な神経毒を有するとのこと。

刺されると呼吸困難などの症状が引き起こされるため、大変危険。

どうやら、僕や知人が無事だったのは、運よくハズレの叉棘を触っていたからみたいですね。

みなさんも決して素手では触らないようにお気を付けください。

_

やっぱりラッパウニは線嚢叉棘や管足を眺めて楽しむのが1番ですね♪

【番外編】ラッパを刈り取るカニが居る!?

ラッパウニの観察していると線嚢叉棘が芝刈りで刈り取られたようになっている子と出会うことがあります。

大抵、その子の刈り取られた部分を探していくとカニが住み着いています。

それがこの子

ゼブラガニです。

ゼブラ模様がカッコ良いので、ダイバーにも人気の生きものです。

「ラッパウニ」ダイビングで出会えるウニ図鑑 線嚢叉棘にある毒の秘密!?まとめ

★今回お伝えしたかったこと

1.ラッパウニの生態情報
  学名、大きさ(殻径)、生息地など
2.猛毒がある線嚢叉棘の美しさ
3.偽物の弱毒と本物の猛毒が存在する危険性
4.個人差があるのは間違い!?
5.眺めて楽しむのが1番♪
6.ラッパを刈り取るカニがいる!?

ぜひ、ラッパウニと出会いましたら独特な線嚢叉棘の美しさを観察して見惚れてしまってくださいねー

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参考文献

ウニハンドブック

田中颯・大作晃一・幸塚久典 著

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「ラッパウニ」ダイビングで出会えるウニ図鑑

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