こんにちは、なぎさひろい(@nagisahiroi)いのこです。
ここでは、意外と多い「ダイビング世界の用語」について書いてみました。
まだまだ僕の知らない言葉もありますので、気になっていることがありましたら教えていただけましたら幸いです。
僕も調べることで新しい知識になりますので気軽に連絡ください。
あ行
アーチ
弓のような形をした岩礁や岩盤のこと。陰になっている部分を探すと、太陽の光が苦手で暗がりを好む生きものに出会える可能性が高い。
あおり足
平泳ぎのように左右に水をかくようにして泳ぐフィンキック。砂地で砂を巻き上げたくないときやバディ・周りなどに合わせてゆっくり泳ぎたいときなどに最適。カエル足やはさみ足などのバリエーションがある。
アセント
水中(海中)から水面に向かって上がっていく行為。分かりやすく言えば浮上のこと。緊急時のスキル名にも使われている。(緊急スイミングアセントなど)
アップカレント
水底から水面に向かって上昇する水の流れのこと。急浮上をしてしまう原因の1つなので要注意。流れに気付いたら慌てずにBCの空気を抜き、横に泳いで上昇する流れから抜けるなどで対応する。
圧平衡(あつへいこう)
水圧によって圧迫された空間に(マスク・肺・耳・ドライスーツなど)空気を送り込んで、足りなくなった空気を補充してあげること。『耳の圧平衡=耳抜き』ができないと、耳管や副鼻腔に痛みが発生して潜ることができないので要注意。苦手な方はオトベントを使って練習しよう!
アルゴリズム
無減圧潜水時間を割り出す計算式とその理論のこと。体内に蓄積される『ちっ素の量と時間』から求めることができ、ダイビングコンピューターが計算して教えてくれる。便利だね。
アンカリング
碇(いかり・アンカー)を打ったり、ブイに係留して流されないように固定された船(ボート)から潜るダイビングスタイル。碇やブイのロープを使って潜降や浮上ができるので初心者にやさしい。ガイドとしても流れがある時や安全停止がまだ慣れていないお客様がいる時にロープを掴んでいただけるとお互いに安心できるので、僕にとってのお助けアイテム的存在。 こんなときにおススメ 流れがある 安全停止中の中性浮力が苦手 耳抜きが抜けにくい・苦手 水深が深い場所でのフリー潜降が不安など
安全停止(あんぜんていし)
浮上してエキジットする前に潜水病(減圧症)になる危険を回避(軽減)するために行う行為。基本は5mに3~5分停止して、原因である窒素を排出する。資料によっては最大10分まで行うと、なお良いとの意見もある。安全停止が必要な場合はダイブ・コンピューターが教えてくれるので、その指示に従うこと。そして、特に大事なのが安全停止が終わってから水面に上がるまで!終わると安心しきって、5mから水面に浮上するまでのスピードが速い方をよく見かけますので、最後まで気を緩めずにゆっくりと浮上スピードを意識しましょう!
インストラクター
講習を行い、ダイバーを認定することができる資格があるプロのダイバー。インストラクター資格にもランクがある。略してイントラと呼ぶことが多い。
ウェイト
重りのこと。ベルトを使って腰に巻き付けたり、ベストを使って胸やお腹あたりにあるポケットに入れる。
ウェイトコントロール
使用する器材やシリンダー(タンク)の材質などによってウェイトの量が変わるため、適正になるように調整をすること。ウェイトやシリンダーの位置も重要。バランスが大事!重すぎる場合をオーバーウェイトと呼ぶ。
ウェイト量が変わる主な原因
- シリンダー(タンク)の材質
アルミorスチール - スーツの種類
ウェットorドライ - スーツの厚さ
3mm or 5mm など
ウォールダイブ
ウォール=壁を指し、水中(海中)の地形においてそびえ立つような岩壁に沿って泳いでいくダイビングスタイル。ドロップオフを泳ぐ時に多い潜り方。恥ずかしながら用語を調べている中で初めて知りました。宮古島などの地形ポイントが多い場所でよく使う言葉なのかな!?
うねり
台風や地震など、自然の大きな力によって発生する波のこと。かなり厄介。
エア・エンボリズム
浮上している最中に呼吸を止めたり、息の排出が間に合わない勢いで急浮上をしてしまったときにおこるトラブル。肺が痛んで(損傷)しまい、呼吸困難や最悪の場合は命に関わることもある。
日本語では空気塞栓症(くうきそくせんしょう)と呼ぶ。BCなどのトラブルで急浮上してしまうときは息を吐き続けて!
エアチャージ
エア=空気(酸素ではなく通常の空気)専用の機械(コンプレッサー)を使って、シリンダー(タンク)の中に高圧の空気を充鎮すること。
ダイビング施設や大型のダイビングボートで行うことができる。資格がある人が行う作業なので、スタッフにお願いしよう。
エキジット
ダイビングが終わってビーチやボートに上がってくること。エグジットと言う場合もある。反対の言葉はエントリー。
エントリー
ビーチやボートから海中世界へ入っていくこと。反対の言葉はエキジット/エグジット。
エンリッチド・エア・ナイトロックス
ちっ素と酸素の混合気体のこと。酸素量を増やし、ちっ素を減らすことで、ダイビング中に体内に蓄積するちっ素量を少なくすることができるため、ガス昏睡(ちっ素酔い)や減圧症などの潜水病のリスクを減らす効果もある。
大潮(おおしお)
月の引力に応じて起こる潮の干潮と満潮の差が大きい状態のこと。引力が最も強くなるのは満月と新月の日。魚の動きや透明度に影響があると言われている。
オーバーハング
岩の一部分が前に突き出してひさしのようになっているところのこと。暗がりを好む生きものが隠れている可能性がある。
オーバーホール(O/H)
器材の分解・洗浄・消耗パーツ交換・組み立てを行い手入れをすること。器材の点検・修理業務を扱っている専門の業者やショップに依頼をする。最低でも2年に1回(推奨は年に1回)、定期点検は使用頻度にかかわらず1年もしくは100DIVEに1回を目安に行い、必要に応じてオーバーホールをする。
Oリング(おーりんぐ)
シリンダー(タンク)などに使用されているゴム素材の円形のパッキンのこと。空気口の周囲にある溝にはまっていて、高圧空気の漏れを防ぐ役割がある。シリンダーのOリングが外れていることがあるので、レギュレーター取り付ける際には必ず確認をする。外す時にも気をつけて、しっかりとホース内の空気を出してからヨークスクリューを緩めること。少しでも残っている状態で緩めると、外した際にホース内に残っていた空気が外に勢いよく出てきた勢いでOリングがどこかに飛ばされて無くしてしまう可能性がある。どうしても見つからず無くしてしまった場合は施設の方に伝えれば新しいOリングをつけていただけますのでご心配なく。 Oリングが使われている器材 防水カメラ、水中ハウジング、水中ライト、レギュレーターなど、ダイビングで使うあらゆる器材に使われています。
か行
回遊魚(かいゆうぎょ)
生息地を移動するさかなたちの総称。代表的なさかなとしては、マグロの仲間・アジの仲間など。
ガス昏睡(がすこんすい)
体内に溶け込んだちっ素が原因で判断能力が低下した状態のことで、お酒に酔った感覚に似ている。水深30mより深い水深に潜ると症状が表れる人が多いと聞きます。ただし、もっと浅い水深でもちっ素酔いになった情報もありますので、浅いからと言って油断は禁物。バディがちっ素酔いになっている疑いがある場合は、症状が落ち着く水深まで浮上をする。その後、再度潜降をしてしまうと危険なので、それ以上深く潜らずに浅い水深を泳ぎながら浮上をしてエキジットする。窒素酔い(ちっそよい)とも言う。
カレント
潮の流れのこと。潮の満ち引きによって起こるものから海流まで、潮流一般を総称してこう呼ぶ。リップカレント(離岸流)やリーフカレントなどいろんな種類があるので、流れの向きや対処法を調べておくこと。
ガレ場
死んだサンゴが細長い小石のように、海底に積み重なっている場所のこと。
季節回遊魚(きせつかいゆうぎょ)
暖流にのって沖縄などの温かい地域から本州に流されてきた熱帯・亜熱帯に生息するの生きもののこと。成魚よりは幼魚・若魚が多く、夏から秋にかけて目撃が多くなる。以前は死滅回遊魚(しめつかいゆうぎょ)と呼ばれていた。冬に水温が低下すると死んでしまうが、まれに越冬した生きものの話も聞く。温暖化の影響なのかな?
擬態(ぎたい)
天敵から身を守るため・捕食のために、自分の体色や形を、周囲の環境や他の生きものに似せること。擬態上手な生きものを見つけたときの喜びは計り知れない。
共生(きょうせい)
異なる種の生きものが、一緒に暮らしていること。共生にも種類があり、それぞれ呼び名がある。
片利共生(へんりきょうせい)
片方だけに利益がある場合
相利共生(そうりきょうせい)
両者に利益がある場合
片害共生(へんがいきょうせい)
片方だけに害がある場合
寄生(きせい)
片方だけに利益があり、もう片方には害がある場合
共生の世界は境界線がややこしい。
魚影(ぎょえい)
水中(海中)で見られる魚の量(数)を指し、濃い・薄いで表される。魚影が濃い=魚がめっちゃいるよ♪ってこと。
漁礁(ぎょしょう)
さかなたちが好んで群れる場所のこと。岩礁・コンクリートブロック・沈船など。
緊急スイミングアセント
ダイビングの最中に空気がなくなってしまったときの緊急浮上方法の1つ。エア・エンボリズムを防ぐために、息を吐きながら水面まで浮上をする。「アーなど声を出しながら」行うと吐き続けやすい。 実際に使用するのはこんなとき 残圧がなく、ガイドやバディなどが近くにいなくて一人ぼっちだけど比較的水深の浅い場所に居たため、水面まで一息で上がれそうなとき。
黒潮(くろしお)
日本列島に沿って流れている暖流の1つ。黒潮の流れによって、水温・透明度・見られる生きものなどが変わってくる。
軽器材(けいきざい)
マスク・スノーケル・フィン・ブーツなど、BC・レギュレーター以外の器材のこと。
ケーブ
トンネルや洞窟など水中(海中)の穴のこと。こうした場所で潜ることをケーブダイビングと呼ぶ。
ケモクライン
海と川が交わる汽水域など、塩分濃度が違う水域で起こる現象。水中(海中)では景色がぼんやりしてもやもや・ゆらゆらして見える。似ている現象にサーモクラインがある。
減圧症(げんあつしょう)
シリンダー(タンク)内の高気圧空気に含まれる窒素が原因で引き起こされる代表的な潜水病。体内に溶けこんだ窒素は浮上中の呼吸を通じて体外へ排出を行うが、排出しきれなかった窒素が気泡化して血栓を作ると、体に悪さをして局部的な痛みや呼吸困難などが生じる。発症した可能性がある・気になった場合は病院で再圧チャンバー(高気圧酸素治療)を早急に受けること。
減圧停止(げんあつていし)
無減圧潜水時間を越えてしまった場合に、体内に蓄積されたちっ素を排出するために定められた水深・時間停止をすること。守らずに水面に浮上をしてしまうと、潜水病になるリスクがかなり高くなり危険。安全な潜水時間を超えないように気を付けよう。
甲殻類(こうかくるい)
エビやカニなど節足動物の総称。体全体が固い甲羅で覆われていることが特徴。深海から海岸、河川、湿地まで、あらゆる場所に生息している。 他にはこんなのもいるよ! オキアミ、フジツボ、ヨコエビ、ウミホタルなど
口内保育(こうないほいく)
一定期間親が卵や稚魚を口の中で守り、育てること。マウスブルーダー、マウスブリーディンとも言う。口内保育には大きく分けて2種類の形態がある。 口内保育の形態 親魚が産卵された卵を口の中に入れ、口内で卵を孵化するまで守る。 メスは石などに産卵するが、孵化した稚魚を親が口の中で守り育てる。
さらに口を使って稚魚を育てる方法もいくつかある。 稚魚を育てる方法 オス・メス両方の口内で区別なく育てる。 オス・メスどちらかの口内で育てる。 オス・メスの口内を交互に、もしくは時期を変えて移動をしながら育てる。 口の中で卵を守り育てる代表的なさかなには、ネンブツダイやクロホシイシモチなどのネンブツダイの仲間がいる。
ゴロタ
波打ち際などに転がっている、波に揉まれ角が削られたことで丸みを帯びた石のこと。ゴロタ石。
さ行
サーモクライン
水温が異なる水が接する場所に発生する現象のこと。水中(海中)では景色がぼんやりしてもやもや・ゆらゆらして見える。たった1℃の違いでも体感温度はかなり違う。潜降するときはひやっとして気持ち良く、浮上すると温泉に入っているみたいにぬくぬくに感じる。水温の差ってすごい!似ている現象にケモクラインがある。
再圧チャンバー(さいあつちゃんばー)
潜水病の1つである減圧症を発症してしまった際に、高気圧酸素治療を行うための装置のこと。どこの病院でもあるわけではないため、事前にDANJAPANなどで調べておく。 再圧チャンバーがあるおススメの病院 東京医科歯科大学医学部附属病院
静岡済生会総合病院
残圧(ざんあつ)
シリンダー(タンク)内にある空気の残量のこと。
残圧チェック(ざんあつちぇっく)
シリンダー(タンク)内にどれだけの空気が残っているか残圧計を見て確認すること。これを怠るとエア切れの事故につながる。安全のために残圧の確認は習慣にしておく。さらに、バディ同士でも確認をしあう。
Cカード(シーカード)
CはCretification(認定)の略。講習を終了したことを証明する認定証。国内外で潜るために必要なカードで、指導団体やランクによって多数のCカードがある。本来は国が発行する免許証ではないので『ライセンス』と呼ぶのは間違いだけど、ダイバーではない方でも分かりやすく、イメージがしやすいためにOWカードライセンスなど、ついつい使ってしまいます。
潮だまり(しおだまり)
潮が引いたときに岩のくぼみなどに海水がたまっているところ。タイドプールとも言う。
潮止まり(しおどまり)
満潮と干潮の変わり目で、潮の満ち引きが一時的にストップする・もっとも緩慢になる時間帯のこと。
潮回り(しおまわり)
約15日周期で起こる潮の変化のこと。 潮の変化 大潮(おおしお) 満月と新月のころ 中潮(なかしお) 大潮と小潮の間のころ 小潮(こしお) 半月のころ 大潮の時がもっとも干満の差が大きくなる。
時化(しけ)
台風や低気圧などの影響でうみが荒れている状況のこと。
ジャイアントストライドエントリー
波打ち際の岩やボートのへりなどから、大きく1歩を踏み出すようにして海へエントリーをする方法。
ジャックナイフ
スキンダイビングやフリー潜降のときに頭から先に潜っている方法。水面で腰を90℃に曲げたら両足をあげて逆立ちの状態になり、体の重みを使って潜っていく。ヘッドファースト潜降とも言う。
シャローウォーターブラックアウト
浮上をしてきたときに水圧が変化することで、体内の酸素分圧が減って、意識がとんでしまうこと。意識を保つために必要な最低限の酸素量を下回るために気絶してしまう。フリーダイビングだけではなく、スキンダイビングでも起こりえることなので、浅い場所での素潜りだからと言って安心しちゃダメ!
重器材(じゅうきざい)
器材(レギュレーターやBCD)のこと。
水圧(すいあつ)
水中で物体にかかる水の圧力。10m潜ることに圧力が1気圧ずつ増えていく。水面では空気の圧力(大気圧)が1気圧かかっている。
水深10mの場合
1気圧(大気圧)+1気圧(水圧)=2気圧
水深30mの場合
1気圧(大気圧)+3気圧(水圧)=4気圧
水面移動(すいめんいどう)
器材を装着した状態で水面を泳いで移動すること。ダイビング雑誌の情報で『キャリング』とも言うらしい…初めて知った。
水面休息時間(すいめんきゅうそくじかん)
ダイビングとダイビングの間に、体内に蓄積したちっ素を排出するための休憩時間のこと。休憩する時間によって次のダイビングで潜れる水深や時間が変化する。
スキンダイビング
軽器材(マスク・スノーケル・フィンなど)やウェットスーツなどを身に付けて、素潜りすること。潜らずに水面を泳いで楽しむ遊びをスノーケリング(シュノーケリング)と言う。
スクイズ
潜降時、ダイバーが体の内外に抱えている空気が、周囲の水圧に押されて起きる圧迫障害の総称。 スクイズが起きる主な場所 耳(中耳など)、副鼻腔(ふくびくう)、マスク、フード、ドライスーツ、肺など
スノーケリング
(シュノーケリング)
軽器材(マスク・スノーケル・フィンなど)やウェットスーツなどを身に付けて、水面を泳いで楽しむこと。シュノーケリングとも言う。
呼び方の違いは!?
英語とドイツ語により呼び方が変わります。
英語:スノーケリング
ドイツ語:シュノーケリング
スノーケルクリア
スノーケルの中に入った水を排出するスキルのこと。『ふっ』や『とぅ』とロウソクの火を一瞬で消すように強く短く口から息を吐いて水を飛ばす。
セッティング
シリンダー(タンク)にBCD・レギュレーターを装着して、潜れる状態にすること。
ソフトコーラル
軟質の組織で構成され硬い骨格をもたない柔らかいサンゴの仲間のこと。反対に硬いハードコーラルもいる。 どんなサンゴの仲間がいるの!? ウミトサカ、ウミアザミ、ウミヅタ、オオウミキノコなど
た行
ダイコン
ダイブコンピューターの略。水深や潜水時間などを計測し、安全停止の時間や浮上スピードの違反などを教えてくれる。ダイビングのログも記録できる。
ダイビングスポット
ダイビングができるエリアのことでスポットの中に、それぞれのポイントがある。
ダイブクルーズ
広い海域をポイントを変えて潜りながら船中泊で巡るダイビングスタイル。陸から日帰りで行けない遠くのポイントで潜ることができる。
ダイブテーブル
減圧症などの潜水病になるリスクを抑え、安全にダイビングを楽しむための計画を考える際に使用する表のこと。1本目では潜る予定の水深でいられる時間を調べたり、2本目以降は実際に潜った時間・水深・体内に溜まったちっ素の量などから必要な休憩時間や次のダイビングで潜れる限界水深・時間を算出することができる。
ダウンカレント
水面から水底に向かって流れる潮の流れのこと。この流れにつかまってしまうと、あっという間に深場へ引っ張れてしまう危険があるので要注意。ダウンカレントが発生するポイントでは、潮の流れに詳しいガイドの指示を聞くこと。
チェックダイブ
申し込まれたお客様に行われる、スキルチェックのこと。ダイバーとしてどれだけの技術を持っているのかを確認する。ガイドが海況や生物情報を潜って調べる際にも、このように呼ぶことがある。
ちっ素酔い(ちっそよい)
体内に溶け込んだちっ素が原因で判断能力が低下した状態のことで、お酒に酔った感覚に似ている。水深30mより深い水深に潜ると症状が表れる人が多いと聞きます。ただし、もっと浅い水深でもちっ素酔いになった情報もありますので、浅いからと言って油断は禁物。バディがちっ素酔いになっている疑いがある場合は、症状が落ち着く水深まで浮上をする。その後、再度潜降をしてしまうと危険なので、それ以上深く潜らずに浅い水深を泳ぎながら浮上をしてエキジットする。ガス昏睡(こんすい)とも言う。
中性浮力(ちゅうせいふりょく)
水中(海中)で浮きも沈みもしない状態のこと。ダイビングで大切なスキルの1つ。中性浮力がうまくとれるようになると、安定したダイビングができるようになる。BCDやドライスーツなどの器材で調整するだけでなく、肺を使った呼吸でもバランスをとる。
透視度(とうしど)
水中(海中)で水平方向に何m見えるかを表した言葉。
透明度(とうめいど)
水面から水深何mまで見えるか、水中(海中)で上下方向にどれくらい視界が見える(利く)かを表した言葉。ダイビングでは透視度のことも併せてこう呼ぶことが多いかな。
ドライスーツ
水温が低い海で使用するために作られたスーツ。体が濡れない仕組みになっており、服を着たまま着れるのがウェットスーツとの大きな違い。日本では一般的にドライスーツで潜れる時期の方がウェットスーツの時期より長い。最近は動きやすいドライスーツが出てきた。お手洗いが心配な方はおむつをはいていこう。
ドリフトダイビング
同じ場所に戻ってくるアンカリングに対して、エントリーをした後は潮の流れにのって移動をし、別の場所でエキジットをするボートダイビングのスタイルの1つ。
ドロップオフ
落差のある水中(海中)景観。断崖・絶壁状に落ち込んだほぼ垂直状態の崖のこと。
な行
ナイトダイブ
水中ライトを使って日没後の海に潜るダイビングスタイルの1つ。夜行性の生きものや夜光虫を見ることができる。安全のために予備の水中ライトも用意しておくと良い。フローダイビング、ミッドナイトダイビングなどバリエーションがある。
ナイトロックス
通常の空気よりも酸素の比率を高めた混合空気のこと。ガス昏睡(ちっそ酔い)や減圧症にかかるリスクを減らし、水面休息時間を短くする、疲労感を軽減させる効果があると言われている。
ナビゲーション
コンパス、水中の地形、水深などを頼りに計画したコースをまわったり、目的地にたどり着くこと。コンパスを中心に判断するコンパスナビゲーションと、水中の地形などで判断するナチュラルナビゲーションがあり、ガイドは両方を組み合わせて水中世界を案内する。
根(ね)
海中にある岩礁のこと。頂上をトップと呼ぶ。
根付き(ねつき)
一定の場所に常時住みついてる生きもののこと。根に住みついているいきもののことではない。
は行
バックロール
船のへりに海を背にして座り、背中(シリンダー)から入水するような形でエントリーする方法。
バディ
基本ダイビングは2人1組で潜るのがルールになっている。(3人1組の場合もある。)その相手のこと。単独で潜ることが出来るソロダイブと言う資格がある指導団体もある。
ハードコーラル
石灰質の硬い骨格をもった造礁サンゴを総称する言葉。水温の高い亜熱帯から熱帯の地域に生息している種類が多い。反対に柔らかいソフトコーラルもいる。 どんなサンゴの仲間がいるの!? エダサンゴ、ミドリイシ、ノウサンゴ、アザミサンゴ、ナガレハナサンゴなど
ハイパーベンチレーション
スキンダイビングの時などに息こらえできる時間を長くすることができる呼吸法。ただし、水面にあがってきたときに失神(意識喪失)してしまう危険性が高くなる危険な行為。無理は禁物です。
バリアリーフ
島や大陸の海岸線に沿い、陸地を外洋の荒波から守る形で連なっているリーフのこと。有名なのはオーストラリアのグレートバリアリーフかな。
白化(はっか)
水温が高い日が続くと、サンゴと共生していた褐虫藻がいなくなってしまい、サンゴが真っ白な状態になってしまったこと。褐虫藻がいないとサンゴは死んでしまう。まだ真っ白になった状態でも、サンゴが死ぬ前に褐虫藻が戻ってくれば元気になる可能性があると聞きます。サンゴの表面にコケが生えて茶色くなってしまったらダメらしい。
バックロールエントリー
ボートダイビングのときなどに使うエントリー方法。ボートのへりに腰をかけて、マスクとレギュレーターを手で押さえ、残圧系や予備の空気源などは船に引っかからないように抱え込んで、後ろに倒れるようにエントリー。シリンダー(タンク)から入水する。
ハッチアウト
卵から孵化をすること。この瞬間に立ち会えたら感激します。
バディ
基本2人1組で行動をするが、その胃一緒に行動をする相方のこと。泳いでいる最中だけではなく、器材を背負うときに持ってあげる、フィンを履く時に肩をかしてあげるなど、陸上でもお互いに助け合う。
半水面(はんすいめん)
カメラを使って水中(海中)と陸上を同じ画面に映した写真や映像のこと。これが撮れるとかっこいい。
ハンドシグナル
水中では陸上のように会話をすることができないため、手で合図を送ってコミュニケーションをとる。潜る前にバディ同士でハンドシグナルを確認しあうことも重要。
反復潜水(はんぷくせんすい)
1日に2本以上潜ること。
光りもの(ひかりもの)
うろこが銀色できらきら光ってみえる回遊魚の総称。イソマグロやギンガメアジなど。
フィンワーク
水中でのフィンの動かし方。潮の流れ、地形、泳ぐスピードなど、そのときの状況に合わせたフィンワークを選ぶ。
BC
BC(BCD)ジャケットの略。内部の空気を出し入れすることで浮力をコントロールする器材。中性浮力をとるために必要。
ビーチダイビング
陸から海にエントリーするダイビングスタイルの1つ。ショアダイブとも言うらしいけど僕は聞いたことないので、どこのエリアではショアダイブと呼んでいるんだろう?
副鼻腔(ふくびくう)
こめかみから鼻の周りにある体内の空洞のこと。耳抜きを失敗していると水深が下がるにつれてこの空間が圧迫されるため、痛みが増してくる。しっかりと耳抜きを行って傷めないように気をつけて。サイナスともいう。
ブラックアウト
失神のこと。ダイビングよりも素潜りの方が起こりやすい現象。(スキンダイビング・フリーダイビングなど)無理な息ごらえをし、激しい動き(運動)をしたときに陥りやすい。
フリー潜降(ふりーせんこう)
潜降のときに、潜降ロープなどを使わずにBCの空気量を調節して中性浮力を意識しながら自力で潜降をすること。
ブリーフィング
うみ遊びをする前に行われる説明のこと。水中(海中)の地形・海況・移動コース・潜水時間・緊急時の対処法などをガイドやインストラクターが教えてくれる。
フリーフロー
レギュレーターからエアが漏れている状態。小さな泡がぽっぽっぽっと出ている状態から、ぼぼぼ!と勢いよくエアが出てきて、くわえていられない状態のものまで症状は色々。症状が酷いとエアの減りがとにかく速いので、残圧にも注意。
べた凪(べたなぎ)
波やうねりの影響がなく、とても穏やかな水面のこと。ダイビングには最高の海況で、こんな日に潜れたら幸せそのもの。
ヘッドファースト
通常はフィートファーストと呼ばれる足を下にした体勢で潜降をするが、流れが速い場所などで、目的とする水底に素早くために頭を下にして逆立ちのような体勢で潜る方法。耳抜きが抜けにくいのが難点。ジャックナイフとも言う。
ホバリング
中性浮力をとり一定の水深に留(とど)まっていること。フィンを使わずに呼吸だけでプカプカ浮けるようになるとすごく気持ち良いのでぜひ挑戦してみて!
ま行
マウスピース
スノーケル・レギュレーターに付いている口にくわえるためのパーツ。ちゃんと咥えているのに水が入ってくる場合は、穴が開いている可能性がある。開いていた場合は簡単に交換ができる。
マクロ
小さな生きものを撮影する際にマクロレンズが使われることから、そのレンズの対象となる小さな生きものを総称して呼ばれる言葉。反対はワイド。ちなみに、僕はマクロ派です(笑)
マクロ生物(まくろせいぶつ)
小さなうみの生きものたちのこと。
耳抜き(みみぬき)
水圧で鼓膜が押される痛みや障害を防ぐため、内側から圧力をかけて鼓膜を押す技術。バルサルバ法やトゥインビ―法など数種類の方法がある。
免責同意書(めんせきどういしょ)
ツアーや講習などに参加する際に提出する書類のこと。自己責任においてダイビングをすることを約束するもの。
ら行
レギュレーター
シリンダー(タンク)内の高圧空気を通常の空気と同じ圧力に調整し、ダイバーへ供給してくれる器材。略してレギュと呼ぶことが多い。
レックダイブ
レックとはWreck=大破。つまり水中(海中)に沈没した船や飛行機のことを指し、そこに潜るダイビングスタイル。歴史やロマンを感じちゃうね。
ログブック
潜った日時・見た生きもの・潜水時間・水深・バディやガイドのサインなど、ダイビングの記録を書き込む冊子。ダイバーのレベルを判定・証明する証明書のようなもの。
ログ付け
ログブックにダイビングの記録を書き込むこと。ダイビング後の楽しみの1つで、ガイドやバディと話し合いながら書くことが多い。
わ行
ワイド
大きな生きものや水中の景色を撮影する際にワイドレンズが使われることから、そのレンズの対象となる大きな生きものなどを総称して呼ばれる言葉。反対はマクロ
ワイド生物(ワイドせいぶつ)
大きなうみの生きものたちのこと。