ここからは海中ゴミ拾い活動について書いていきます。
吉良ワイキキの海中世界を覗いてみると、水底の砂や海藻に埋もれてゴミが沈んでいます。
ビニール袋などの浮きやすいゴミは台風などでうみが荒れたときに砂浜に打ち上がる可能性が高いのですが、中に砂が入ったり水を吸ったりして重くなった物は海中に残りやすいと思います。だからこそ、陸上だけではなく海中のゴミも合わせて拾っていこうと決めました。
活動場所は堤防~波打ち際
海中ゴミ拾いはバディ行動で狭い範囲を重点的に。透明度が2~3mほどですので、バディが潜ったときに水面から安全管理が出来るように範囲の制限を設けています。それに、漁師さんの船が通ることもありますので、お邪魔にならないように気を付けています。
目線を変えて陸上で決める!?
ゴミは水底に沈んでいる物、海中を漂っている物、水面に浮いている物、色々な場所に存在していますので、陸上と同じように『目線を変えて』探していきます。
ゴミは海中メッシュゴミ袋に入れて拾っていきます。1人1つずつメッシュゴミ袋を持っても良いですし、バディごとに1つ持って安全管理&ゴミ持ち係と潜って拾う係に分かれてゴミ拾いをするのも問題なし。
大切なのは「必ず泳ぎだす前に陸上でお互いに決め合うこと!」です。
命を育むゴミは拾わない
海中ゴミを拾っていると何かしらの生きもの達の棲み処になっている物と出会うことがあります。
ですので、メッシュ袋に入れる前に観察をしてみて下さい。画像のゴム手袋は悩みましたが、多くの貝類・ゴカイ類などが棲み処にしていましたので拾うことなく水底に戻しました。
グローブを戻した理由は主に2つ。
・放置してもケガをする物ではなかった。
・グローブ全体に生きもの達が居ついていた。
この様に、海中に放置されたゴミの中には生きもの達を育む『棲み処=自然の一部』になった物があり、これはゴミなのか?自然の一部になっているのか?迷う経験をする日が必ず来ると思います。
その時は、思いっきり悩んでみて下さい。
目の前に沈む物を棲み処にする生きもの達に対して考えに考え抜いて出した結論なら、どちらの結果になっても良いと思っています。こうして自分なりの答えを出していくことで、より自然や生きもの達に対して優しく思いやりのある行動が出来るようになっていくと考えています。
ケガをする物は拾う
画像のように釣り針がついているルアーは、うみ遊びに来られた方々だけではなく、うみの生きもの達にもケガをさせてしまう危険性がありますので出来る限りは回収して下さい。
※出来る限り=拾う行為が危険ではない限り。
分別は陸上で
海中のごみ拾い活動では泳ぎながら分別するのは大変ですので、活動が終わってから陸上で分別をします。
着替えについて
ヴォクシー(ミニバン)に遮光カーテンを装備しておりますので、車内で着替えをお願いしております。
シャワー(真水の冷水のみ)
現地施設にシャワー設備(屋外)があります。
真水の冷水のみになりますので「気温が低い時季や雨天のとき」は風邪をひかないようにお気をつけて。
準備可能な場合は「ポリタンクにお湯」を入れて持っていきますね。
着替えやシャワーなどの制限がありますが、全然気にしないので一緒に活動してみたい!と言う方がいらっしゃいましたらぜひ、一緒に海中のゴミを拾いながら生きもの観察も楽しみましょう♪