2023.6.12.深海ウニを4種類追加。
コウテイウニ、バサラブンブク、マンジュウウニ、ヤマトオウサマウニ
インテリア・ハンドメイド・エアプランツの飾りなどで人気のウニ殻コレクションをご紹介します。
☆ウニ殻について伝えたいこと
名前、分類、学名、特徴や触った感触などの感想など
形や色彩が豊かな“自然美の魅力”を見ているだけで心が癒されます♪
「ウニハンドブック(著)田中颯」などの書籍を参考にして調べながら載せていますが同定を間違えしまう場合もあります。
もし、僕の間違いに気付かれた方はコメント・問い合わせフォーム・各種SNSなどからご指摘いただけましたらうれしいです。
キダリス目
コウテイウニの仲間(深海)


腹側(口面)
掲載用写真募集中

竹島水族館(愛知県蒲郡市)で2023年6月に開催された棘皮動物の企画展で出会えたウニ殻。

なんだ、この形???
樽(たる)みたいな特徴のある不思議な形をしていますね。
他のウニ殻で同じような樽型と出会ったことがないので「コウテイウニ独自の進化」なのかな?

さらに、頂上系も面白い!
「生殖孔や水孔など」がパカッと開いていて、しかも、孔が大きい。
こんなにも「頂上系の構造を目視で確認できるウニ殻は貴重」なので、コウテイウニの殻が欲しくなりますね。
分類
キダリス目
コウテイウニ科
コウテイウニ属
学名
Histocidaris elegans
A. Agassiz 1879
入手方法
水族館の企画展で眺める
バクダンウニの仲間




このゴツゴツ感がたまんなくて痺れます!
かなりガチっとしていて強めに握っても割れる気配がありませんので、ウニ殻の中でも特に頑丈で割れにくく扱いやすいと思います。
歩帯がくねくねしていますので上から眺めるとヒトデの腕のようにも見えますね。
バクダンウニの仲間には2種類『バクダンウニ』と『ミナミバクダンウニ』がいるみたいなのですが、この写真の子はどちらなんでしょう?
ウニ殻の見分け方がわかりませんので、御存知の方は教えて頂けましたらさいわいです。
分類
キダリス目
ホンキダリス科
バクダンウニ属
学名
バクダンウニ
Phyllacanthus dubius
Brandt,1835
ミナミバクダンウニ
Phyllacanthus imperialis
(Lamarck,1816)
入手方法
通販(ネット)で購入
ヤマトオオサマウニ(深海)


腹側(口面)
掲載用写真募集中

竹島水族館(愛知県蒲郡市)で2023年6月に開催された棘皮動物の企画展で出会えたウニ殻。

主棘(細長い棘)を守る副棘が麦米みたいな見た目が面白い♪

主棘は殻径の倍以上のあり結構長めな印象を受けました。
この子の主棘にも同じキダリス目のマツカサウニみたいに付着生物(石灰藻/付着藻類/コケムシなど)を生やしてカムフラージュするのかな?
深海でも同じように付着生物が生えるのか?
暗い深海では隠れる必要性が無いから生やさないのか?
色々と気になってきますね。
分類
確認中
学名
確認中
入手方法
水族館の企画展で眺める
リュウオウウニの仲間(深海)




深海性のウニの仲間。
肛門と生殖孔付近の柄が渋いですね。
名前も漢字で書くと竜王雲丹。カッコいい名前だこと。
分類
キダリス目
オウサマウニ科
リュウオウウニ属
学名
Acanthocidaris maculicollis
入手方法
通販(ネット)で購入
フクロウニ目
ガンガゼ目
ガンガゼ




なが~い棘が特徴の元祖ガンガゼの殻。
太平洋側で潜ると岩礁地にわさわさいるのにウニ殻とは全然巡り合えないのは何でだろう?
大きいから存在感はあるけど、強く握ると割れてしまうような気がします。
だから、数が多くても割れてしまうため、中々巡り合えないのかなー
僕は我慢できずにお店で購入しましたので渚で拾えた人はうらやましい。
分類
ガンガゼ目
ガンガゼ科
学名
Diadema setosum
(Leske,1778)
入手方法
“いきもにあ”イベント販売ブースにて購入。
※“いきもにあ”とは?
生きものをテーマにしたイベントで神戸サンボーホール(兵庫県神戸市)で開催されています。生きもの好きなクリエイターさんや研究者さんたちが集まって作品販売や研究発表などをされています。
オトメガゼ目
アルバキア目
ホンウニモドキ目
カマロドント目
アカウニ

正面

背中側(反口面)

腹側(口面)

大きさ比較

孔対の配列は「6~7個」

大きさや形がムラサキウニと似ているけれど、こちらの方が全体的に白っぽくて(色が薄い)気品の良さを感じます。

雪が積もった登山道みたいできれい♪
生きているときは美しい赤色をしているのに殻には全く赤色要素が見られないのが不思議なウニ殻です。
分類
カマロドント目
オオバフンウニ科
学名
Pseudocentrotus depressus
(A.Agassiz,1864)
入手方法
●福井県越前海岸
水面~20m以内の浅場
スノーケリング&ダイビング
●飼育個体
飼育していた子の形見を洗浄して保管
生きている姿はこちら

コシダカウニ




コシダカウニ属の殻の色彩は好きだな~
これぞ自然の美!!って感じ♪
色のお蔭で歩帯と間歩帯が分かりやすいのも◎
僕をウニ殻集めの世界に引き込んだ思い出のウニ殻。
分類
カマロドント目
サンショウウニ科
コシダカウニ属
学名
Mespilia globules
(Linnaeus,1758)
入手方法
●福井県越前海岸
水面~5m以内の浅場
スノーケリング&ダイビング
●飼育個体
飼育していた子の形見を洗浄して保管
生きている姿はこちら

シラヒゲウニ




特徴のある淡いむらさき色がすてき!
全体的に紫色の殻もあるとの情報もあります。欲しい…
殻は大きくて適度な硬さもあるますので触って壊す心配が少ない印象があるかな。
分類
カマロドント目
ラッパウニ科
シラヒゲウニ属
学名
Tripneustes gratilla
(Linnaeus,1758)
入手方法
通販(ネット)で購入
タワシウニ

正面

背中側(反口面)

腹側(口面)

大きさ比較

ウニ殻と生体

ウニ殻と生体

孔対の配列は「4列」

優しい印象を受ける淡い色彩(パステルカラー)が好き♪

ウニ殻の中でもトップクラスに美しく感じておススメなのですが割れやすいので、陸まで持ち帰るまで要注意です!
分類
カマロドント目
ナガウニ科
学名
Echinostrephus aciculatus
(A. Agassiz,1853)
入手方法
●スノーケリング&ダイビング
黄金崎公園ビーチ
(水深~10m以内)
ツマジロナガウニ?




ナガウニの名前の由来は『殻が細長い』からだそうな。なるほど!確かに細長い。
でも、まん丸の子もいるらしい…ややこしいな…
淡いピンク色がきれいなウニ殻。
分類
カマロドント目
ナガウニ科
ナガウニ属
学名
Echinometra sp.B
入手方法
●和歌山県串本町
スノーケリング・ダイビング
パイプウニ




棘に特徴があるパイプウニは僕のウニ殻コレクションの中でも1・2を争うくらい殻が頑丈!
手で掴んでも割れる気配が全くしないので安心して眺めていられます。
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こちらがパイプウニの棘。
棘といっても先っぽが丸いので刺さる気配が微塵もない。
殻といい棘といい肌に優しい設計です。
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そんな棘が付いていた棘疣はコロコロしててかわいいですね。
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生きていたときはこんな感じ♪
棘1本だけでも、この子が棘に特徴があるウニって丸わかりですね。
分類
カマロドント目
ナガウニ科
パイプウニ属
学名
Heterocentrotus mammillatus
(Linnaeus,1758)
入手方法
●飼育個体
飼育していた子の亡骸を洗浄して保管
ラッパウニの仲間




三重県の尾鷲で潜ってラッパウニを見つけるとゼブラガニが居ないか探しちゃいます。
普段生きている姿ばかり見ていましたので、初めて殻を見た時は全然想像がつかなくてビックリしました。
そしてデカい!インパクトあるね!
さらに、背中側に注目してみて欲しい!!
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ちっこいヒトデが隠れとります。(〃艸〃)ムフッ


ラッパウニの殻を並べてみました。
色の違いや模様が濃い・薄いなど個性があるけど、どれがお好みですか?
分類
カマロドント目
ラッパウニ科
ラッパウニ属
学名
Toxopneustes pileolus
(Lamarck,1816)
入手方法
●通販(ネット)で購入
ヒオドシウニ属の仲間




間歩帯が『棘疣→引き出しの取っ手部分』『段々→引き出し』に見えてきて収納上手な殻に感じました。笑
この段々部分のリズム感が大好き♪
見てて飽きないわ~癖になりそう(笑)
ヒオドシウニ属は分類の整理が整っていないみたいですので、今後はどう変わっていくのか楽しみな仲間ですね。
分類
カマロドント目
サンショウウニ科
ヒオドシウニ属
学名
Salmacis sp.
入手方法
●通販(ネット)で購入
タマゴウニ目
タマゴウニ




背中側から見ると卵の形に似ていますね。
適度な大きさに厚みもありますので持ちやすくてちょうど良い感じです♪
でも、割れやすいので力を入れるのは厳禁です!
分類
タマゴウニ目
タマゴウニ科
学名
Echinoneus cyclostomus
(Leske, 1778)
入手方法
●和歌山県串本町
スノーケリング
タコノマクラ目
ハグルマカシパン






パッと見、何かの紋章のように見える(笑)
※ドラゴンクエストの『ロトの紋章』みたいな感じ?
それに、腹側(口面)が
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つり目の宇宙人顔に見えます。笑
別名「ハグルマスカシカシパン」とも呼ばれる。
分類
タコノマクラ目
ロツラ科
学名
Rotula deciesdigitatus
(Leske, 1778)
入手方法
通販(ネット)で購入
カシパン目
コメツブウニ




僕のコレクションの中で1番小さいウニ殻。
この子と比べたら1円玉が大きいですね♪
つまんだり触ったりしていると壊れないかドキドキする…( =д= )
こんなにも小さいウニ殻を渚(なぎさ)で拾われているビーチコーマーさん達はすごいですね。
よく見つけるなー
分類
カシパン目
マメウニ科
学名
Fibulariella acut
(Yoshiwara,1898)
入手方法
通販(ネット)で購入
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殻径5mm程度の小型の不正形ウニでマメウニ科よりも細い。
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僕の持っている極小ウニ殻トップ3を並べてみました。
左から順番に「コメツブウニ」「二ホンマメウニ」「タマゴウニ」
ニホンマメウニ



まん丸な形が卵みたいでかわいい。
タマゴウニよりも卵っぽい気がします。
指でころころころころ転がしていると癒し効果がバツグン♪
仕事が忙しくて大変な方は、この子をころころして落ち着く時間を作ってみてね。
分類
カシパン目
マメウニ科
学名
Fibularia japonica
Shigei,1982
入手方法
通販(ネット)で購入
スソキレカシパン




とにかくでかい!
こんな大きなカシパン類がいるとは…
ぜひ、生きている子にも会ってみたいな。
それにしても変わった形をしていますね。
デカいキノコ?
たくましく育った木?
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拡大するとくぼみの形が完全に木の枝と葉っぱみたい(* ´艸`)
腹側(口面)はウルトラセブンに出てきたボーグ星人(怪獣)に似てる気が…
気になった方はネットで画像を検索してみてね。
このウニ殻はいろんなものに見えてくる所が面白く感じます。
分類
確認中
学名
Echinodiscus auritus
入手方法
通販(ネット)で購入
ブンブク目
オオブンブク




2019年9月に越前海岸の岩礁地でスノーケリングをしているときに出会いました。
初めて見たときに衝撃がすごい!デカい!意外と固い!亀甲模様がうつくしい!
ウニ殻の親玉的存在感があって、お気に入りです♪
5mm程度の穴が開いて場合は、肉食性の巻貝に襲われた可能性があるみたいです。
分類
ブンブク目
オオブンブク科
学名
Brissus agassizii
Doderlein,1885
入手方法
●福井県越前海岸
スノーケリング
バサラブンブク(深海)


腹側(口面)
掲載用写真募集中

大きさ比較

他のブンブク目のように砂泥底に潜って外敵から隠れるのではなく、正形類のように頑丈な棘を生やし外敵から身を守る戦略を採用したと考えられる。
ウニハンドブック
著 田中颯・大作晃一・幸塚久典

頑丈な棘が根元部分しか確認できなかったのが悔しい所ですね。
砂泥底に隠れないということは他のブンブク目よりも「殻も頑丈」に作られているのかな?

深海ウニを手に入れるのは難しいですが、見た目だけではわからないので「実際に触って確認できる日」がやってくるのが待ち遠しい。
分類
ブンブク目
ヘンゲブンブク科
学名
Heterobrissus niasicus(Doderlein,1901))
入手方法
水族館の企画展で眺める
マンジュウウニ(深海)


腹側(口面)
掲載用写真募集中

大きさ比較
見た目から予測するとタコノマクラ類やカシパン類に似た仲間なのかな?

饅頭(まんじゅう)に似ているから名前にマンジュウと付いたらしい。
僕は「アサリ」や「ハマグリ」に似ている気がします。
どんな日々を過ごして生活しているのか気になる謎ウニさんです。
分類
確認中
学名
確認中
入手方法
水族館の企画展で眺める
ウニの病気「斑点症」


ムラサキ色の痣(あざ)が広がっているウニ殻は「斑点症」と呼ばれるウニの病気が原因で死んでしまった子だと考えられます。
特にバフンウニに多い気がします。
病気について気になった方はぜひこちらの記事をご覧いただけるとうれしいです♪

奇形(きけい)ウニ


福井県の越前海岸のうみでスノーケリングで遊んでいるときに見つけました。
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なんかビーズクッションみたい(笑)
片側がベコっと凹(へこ)んでいるのに割れてないのが印象的。
どんな状況のときに、こういったウニ殻が形成されるのだろう?
先天性?
後天性?
奇形?
狭い隙間などで成長したから?
なぞは深まるばかりです。
これから調べて結果がわかりましたらお伝えしますね。
棘皮動物の生態や特徴について
他の記事にウニを含む棘皮動物の仲間のことについて書いてみましたので、こちらも覗いて頂けましたらうれしいです!
ウニ情報はこちら

『歩帯・間歩帯・棘疣・孔対』の意味や場所についてウニ殻を使って確認してみました。ウニが『歩く、岩壁を登る、物を識別する・運ぶ、呼吸する(ガス交換)』などを行う時に使うとされている管足はウニ殻全体から出ているわけではなく場所が決まっています。それが、歩帯にある2対の孔である孔対です。他にも、棘が生えている棘疣などについて書いてみました。

ウニの構造や各部名称(目・足・口・お尻の位置など)、特殊な管足である叉棘の使用用途や寄生する貝キンイトセトモノガイやクロイロヤドリニナの存在、各種ウニ図鑑、色彩豊かなウニ殻コレクションなど、ウニをことを余すことなく知ることが出来るオリジナルウニ図鑑を目指して作り上げている記事です。
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ナマコの構造や各部名称(目・足・口・お尻の位置など)、呼吸をする場所が3ヶ所ある?ナマコを棲み処にする生きものがいる?、マナマコは夏に眠る夏眠をする、各種ナマコ図鑑など、ナマコのことを余すことなく知ることが出来るオリジナルナマコ図鑑を目指して作り上げてい記事です。
ヒトデ情報はこちら

ヒトデの構造や各部名称(目・足・口・お尻の位置など)、呼吸に関係する器官と言われている皮鰓、2種類の食事方法『飲み込み型・反転胃型(体外消化)』、放精・放卵などの繁殖行動、各種ヒトデ図鑑など、ヒトデのことを余すことなく知ることが出来るオリジナルヒトデ図鑑を目指して作り上げている記事です。
参考文献
ウニハンドブック
田中颯・大作晃一・幸塚久典 著