こんにちは、(@nagisahiroi)いのこです。
南伊豆にある秘境「ヒリゾ浜ビーチ」は、本当に多くの生きもの達と出会うことができる秘境スポット。時には「リュウグウノツカイの幼魚」が発見されるなど驚きの出会いが待っています♪
そんな場所で出会えた生きもの達をご紹介します。(随時、更新中!)
ヒリゾ浜スノーケリング&素潜り旅行の内容についてはこちらをご覧いただけましたら嬉しいです♪
五十音順(=あいうえお順)で掲載しています。
うみの生きもの達は似ている種が多いので名前を間違えてしまう可能性がありますので、誤同定があった場合は、その都度訂正/修正していきますね。
アオブダイ
とにかく出会った子はデカかった。1匹だけで泳いでいたのですが(ヒリゾ浜ビーチの主か?)と思ってしまうくらいの存在感を放っていました。
数個体確認済み。
アオリイカ
7月は可愛らしいサイズ感の子ども達が群れになって泳ぐ姿を観察できます。
9月までの2ヶ月間にどれだけ大きく成長するのか楽しみですね!
アカヤガラ
アオヤガラと迷ったのですが、体色が「赤っぽく」感じますのでアカヤガラだと思われます。
す〜っとバックしたり方向転換したり、スイーッと流れるように泳ぐ姿が気持ち良さげで見ていて飽きないですね♪
イシガキダイ
石垣のような黒い斑点模様が全体に広がっているのが特徴で名前の由来にもなっています。成長するにつれて不明瞭になってしまうのですが、模様がハッキリとしている子は遠くからでも分かりやすいですね♪
イセエビ
暗くなっている場所が好みなので「岩礁のすき間」などをくまなく探すと出会える可能性が高くなります。
ウツボも同じような環境を好むので気をつけて!
「長く伸びた2本の触角が穴から飛び出している」ことも多いので、それを目印に探すのがおススメです。
イソギンチャクモエビ
サンゴイソギンチャクの中や周りを探すと出会えるかも。
お尻をフリフリ揺らして可愛らしく踊っている姿を観察すると癒されますよー
イソクズガニ
カニ類は擬態の天才っ子が多い印象があるのですが、その中の1種がこの子。たまたま目の前で動いてくれたので存在に気づけたのですが、
岩礁上にいると全く分かんないですね…凄すぎます。出会えたことに感謝です♪
イソスジエビ
イソスジエビと出会うには「水面ギリギリの岩礁の壁面を探す」こと。
「トラ柄模様」がとにかくカッコ良いので、ぜひ、実物をジックリと観察してみてね♪
イバラカンザシ
カラフルなクリスマスツリーって感じですね。色が違うのは捕食者から生き残るために戦略なんだとか。
イボヤギ
褐虫藻を持たないサンゴの仲間。光合成をして栄養を作る必要がないので暗がりを好みます。なんどえ、岩礁の陰になっている部分を探すと簡単に出会えますよー!!
白くなっている部分は死んでしまっていると思われます。(一体、何があったんだろう?)
イワシ
1匹1匹のサイズが大きめなので群れになるとかなり目立ちます。
まるで川のように「目の前をブワーっと泳ぎ去っていく」光景が見れるとワクワクしますね。
ウツボ
Theウツボ。見てください、この無垢な表情を。なんと可愛らしいことか。岩礁のすき間(裂けめ)や穴を探せば出会えます♪
ウミウシ類の卵塊
どの種類の卵塊なんでしょう。かなりの大きさなので産んだ子は大型の可能性がありますね。ミカドウミウシとかかな?
ウミスズメ
砂地に息を吹きかけて食事中の子と出会えました。「岩礁と砂地が交わる場所が好み」みたいです。
シマウミスズメとの見分け方
●シマウミウスズメ
体に「青い斑紋」がある。
●ウミスズメ
体に「青い斑紋」がない。
シマウミスズメと見た目がほぼ同じですので、「青い斑紋」の有無を確認してみてね♪サカナ関係
オトヒメエビ
長く伸びる触角が美しいエビの仲間。魚の体表についた寄生虫をクリーニングするクリーナーシュリンプの一面を持っていますので、サカナが「岩陰の方を見ながらじっと待機している」ような仕草をしていたら、その先にオトヒメエビがいるかもですよー!!
オトヒメエビについて気になった方は下記の記事もご覧いただけると嬉しいです♪
オニカサゴ
ぽけーっと岩礁上でのんびり過ごしている癒しキャラ的な存在。でも、毒持ちの危険生物ですので不用意に近づかないようにお気をつけて!(と言っても、擬態能力が半端なくて気付かないことが多いかもしれませんが…)
オニカサゴの擬態能力を確認してみよう♪
お客さんがオニカサゴを撮影している場面なのですが、黄色丸の中にオニカサゴが隠れています。
アップにするとこんな感じ。擬態する能力が素晴らしいので、岩礁上に手をつくときなどはオニカサゴが隠れていないか周りを確認してみてね♪
カゴカキダイ
黄色の体色と黒色の縦線が目立ちますので遠くからでも見つけやすい。目がクリっとして大きいですね。
ガンガゼ
棘の模様が白色と黒色が交互になっていて踏切のバーみたいですね 笑。真ん中に見えるオレンジ色の目のような部分は「肛門(=お尻)」なのですが、その周りが「青く光り輝いて」いてキレイなので、ぜひ出会いましたら観察してみてね♪
キリンミノ
てっきりキリンミノカサゴと思いきや、名前にカサゴは付かなくて「キリンミノ」が正式名称。ハナミノカサゴとかネッタイミノカサゴとか他の種は付くのに何だか不思議ですね。
クマノミ
人気の熱帯性の海水魚の代表格ですね。右側の写真はクマノミの左上の方に小さい子が写っていますが、これはクマノミの赤ちゃんではなくてミツボシクロスズメダイと言う別種ですね。同じ「イソギンチャクに共生」して過ごしますので、こう言うこともあるみたいです。(別種が同居していてもケンカしないのかな?)
クマノミのオス/メスの見分け方など生態が気になった方は下記の記事もご覧いただけると嬉しいです♪
コイボウミウシ
淡いピンク色が可愛らしいイボウミウシの仲間。暗がりが好みなのか岩礁のすき間(裂けめ)や影になっている場所を探すと出会いやすい傾向があります。
コウワンテグリ(若魚)
水底にチョコンと居るのが本当にかわいいですね♪
体色が環境に溶け込んでいて見つけにくいかも。
図鑑「日本の海水魚」で調べたところ、体色が同じパターンの子が載っていましたのでコウワンテグリではないかと思われます。(他の種との見分け方が難しいな~)
サキシマミノウミウシ
出会えた子の大きさは2cmくらいだったかな。小さいのですが、やはり白色の体色は映えますね。かなり目立ちますので大きさの割には見つけやすい部類に入ると思います。
サザナミヤッコ(幼魚)
岩礁のすき間(割れ目)の中からこちらの様子を伺っていました。どうやら、すき間などの隠れられる場所がある所を好むみたいです。
タテジマキンチャクダイとの見分け方
サザナミヤッコの幼魚と激似なのが「タテジマキンチャクダイの幼魚」。この2種を見分けるためのコツが同じく2つあります。
●タテジマキンチャクダイ
吻(=口)から背中にかけて「白い線」がある。
尾びれ付近の模様が「白い丸」になっている。
●サザナミヤッコ
吻(=口)から背中にかけて「白い線」がない。
尾びれ付近の模様が「くの字」になっている。
ぜひ、出会えましたら、上から観察する場合は背中の白い線の有無を、横から観察するときは尾びれ付近にある模様の形を観察して見比べてみてね♪
サメジマオトメウミウシ
赤色系統(石灰藻など)に彩られた岩礁上を歩いている子と出会えました。
体色は青色なので目立つのですが、大きさが数cm(出会えたのは1cmくらい)の子としか出会えなかったので慣れるまでは見過ごすことが多いかも。
サンゴイソギンチャク
ヒリゾ浜ビーチでは「ミツボシクロスズメダイ」と「クマノミ」に大人気の大型イソギンチャクの仲間。
最初は「タマイタダキイソギンチャク」とどっちなんだろう?と気になったのですが、「先端がピンク色に色づいていて尖っていた」のでサンゴイソギンチャクでは無いかと。(ヒリゾ浜ビーチ内でもタマイタダキイソギンチャクを探せば見つかるのかなー?)生息しているなら余計ややこしくなりますね 笑
ソラスズメダイ
ヒリゾ浜ビーチ内の至る所で群れを作りながら泳いでいますので簡単に見つけられると思います。空にように青いので「ソラ」スズメダイと覚えると名前を忘れにくくなりますよー!!
シラユキウミウシ
白い体色が可愛らしいウミウシの仲間です。
テトラリア・ルブリダクティラ
色合いがとても美しいカニですね。サンゴのすき間にキュッと入り込んでいる姿が可愛く感じます。
体が小さいためか、他のサンゴガニがいない小さなサンゴにも平気ですみついて、彼らの独断場となっています。
エビ・カニガイドブック
加藤晶一/奥野淳兒
枝サンゴなどを見つけましたら、すき間に隠れていないか覗いてみてね♪
トラウツボ
独特な体色がカッコいいウツボの仲間。口が湾曲(わんきょく)していますのでピタッと閉じることができないのが特徴の可愛いやつですわ♪
見た目に反してかなりの臆病さん。ゆっくりと近づいてみると、口をグワッと開けて「こっちに来ないで―!!」と威嚇してきますので、お互いにストレスを感じない距離感を保って観察してみてね♪
ナンヨウツバメウオ幼魚
水面スレスレや水底1~2mくらいの浅場を寄り添いながら泳いでいました。きっと、水面を漂っている枯れ葉に擬態しているんでしょうね。(左側の写真内に写っている左上の子が正に枯れ葉にしか見えない!!)
ぜひ、出会えましたら一緒に水面を漂いながら観察してみてね♪
「バレてないよね?大丈夫だよね?」と気になるのかチラッと視線を送ってきては枯れ葉の擬態を続ける仕草が可愛すぎます♪
ナンヨウハギ
ヒリゾ浜ビーチではかなりのレア種らしく出会えるとラッキー!!ヒリゾ浜ビーチでは枝サンゴなどをすき間を棲み処にしている子と出会えました。
フリエリイボウミウシ
空色いぼウミウシになっている所が好みなのか「岩礁のくぼみ」などで出会えることが多いです。似た種に「ソライロイボウミウシ」「タテヒダイボウミウシ」がいます。
「タマゴイロイボウミウシ」と言う異名があるとのこと。
ミカヅキツバメウオ幼魚
ヒリゾ浜ビーチ内にある水面ブイ下のロープなどで目撃されると数週間経っても同じ場所に居ついてくれることがありますので、目撃情報がありましたら事前に場所を確認しておきましょう♪
他のツバメウオとの見分け方
体の後方にある黒い横帯の直前に「1本の黒くて細い横帯」があるのが特徴です。
ぜひ、出会えましたら細い横帯の有無を確認してみてね♪
ミツボシクロスズメダイ幼魚
大型のイソギンチャクと共生をしますので、「サンゴイソギンチャク」などを見つけると居ついていることが多いです。ヒリゾ浜ビーチ内では「クマノミ」も同じイソギンチャクに共生していますので、場所によっては一緒にいることもあります。
ミナミハタンポ
岩礁の穴や崖下(がけした)などの暗やみを探すと仲良く泳ぐ群れと出会えることがあります。
群れは数百~数千匹になることもあるとのこと。
暗やみの中を大勢で泳いでいる光景は見ごたえがありますよー
ミノカサゴ
水深8m付近で出会えました。ゆらゆらと漂うように胸ビレを大きく広げて泳いでいると水面からでも見つけやすいのでとてもありがたい。(写真右側)
ミノカサゴについて気になった方は下記記事もご覧いただけると嬉しいです♪
ミノカサゴとハナミノカサゴの見分け方
ミノカサゴに似た種にハナミノカサゴがいます。両種は「ヒレにある黒点の有無」などで見分けることが可能です。詳しくは下記の記事をご覧いただけると嬉しいです♪
ワニゴチ
砂地がある環境にいるお馴染みさん。水底の上に寝そべっているだけなのに体色が環境に溶け込んでいるから見つけにくい。特に水面からスノーケリングで探すと難易度はかなり高め!かなりの大きさなのにすごい。
この子と出会えましたらぜひ「瞳の形」が独特ですので観察してみてね♪
確認中
ミヤコキセンもしくはイチモンスズメダイの幼魚
頭の上にある青い線がとても美しいスズメダイの仲間。ミヤコキセンスズメダイとイシモンスズメダイの幼魚はかなり似ていて「背びれ付近にある黒い点(眼状班)の形状」や「尻ビレの模様」などを横から観察すると見分けれる場合があります。なので、出会ったときは是非、横からも確認してみてね♪
イボベッコウタマガイ
青く妖しく光るのが魅力的な生きもの。
(どうしよう…正体が全然わからない…)と悩んでいたのですが、Xユーザーの方からDMで正体を教えていただきました♪
岩礁上をのそのそと歩いていました。
普段はジッとしていることが多いらしい。
おはぎに似ているウミウシのような生きものなので通称「おはぎウミウシ」と呼ばれることがあるとの情報がありますが「ウミウシではなく巻貝のⅠ種(鳥羽水族館飼育スタッフのブログ情報)」とのこと。
参考文献
●イカ類/タコ類
土屋光太郎/山本典暎・阿部秀樹 写真
「イカ・タコガイドブック」2002
株式会社ティビーエス・ブリタニカ
●ウニ類
田中颯・大作晃一・幸塚久典 著
「ウニハンドブック」2019
株式会社 文一総合出版
●ウミウシ類
中野理枝 著
「日本のウミウシ」2018
株式会社 文一総合出版
●エビ類/カニ類
加藤晶一/奥野淳兒 著
「エビ・カニガイドブック」2001
株式会社ティビーエス・ブリタニカ
●ナマコ類
本川達雄/今岡亨 著・楚山勇 写真
「ナマコガイドブック」2003
株式会社阪急コミュニケーションズ
●魚類
岡村収・尼岡邦夫監修
「日本の海水魚」1997
株式会社 山と渓谷社