こんにちは、いのこです。
このページでは僕の大好きなウニの情報をまとめたオリジナルウニ図鑑を作り上げていきます。なので、知りたい事、調べて欲しい事、間違っている事がありましたらコメントや問い合わせで遠慮なく連絡をいただけるとうれしいです。
★お伝えしたいこと
【1ページ目】
ウニの体のつくり
ウニの構造/各部の名称など
【2ページ目】
寄生する貝/特殊な棘/病気などウニに関する情報について
【3ページ目】
ウニ図鑑(各種ウニの生態など)
ウニの体のつくり『目・足・口・お尻』の位置など
ウニの体の中には「『水管』と呼ばれる棘皮動物の仲間(ウニ・ナマコ・ヒトデ・クモヒトデ・ウミユリ)のみが持つ変わった器官」を持っています。
そんなウニの構造・各部の名称などを一緒に確認していきましょう!
目はどこにあるの?
ウニには僕たちのように目の機能を持つ器官はありませんが「トゲに覆われた体全体が目と同じような働きをしていて光の明暗は判別することができる」と考えられています。
ウニはトゲに覆われた体全体が1つの眼のような働きをすることが確認された。近い種であるヒトデと同様、ウニには眼の機能を持つ器官はない。球状の無脊椎動物であるウニは、トゲに当たる光を感知し、その光の強度を比較して周囲の状況を知るという。
ウニはトゲで“見る”
ナショナルジオグラフィック日本版サイト
なので、手の平を近づけると影ができますので「影=何か来た?」と警戒をして影の方向に棘を向けて身構えます。
警戒している動きを動画で見てみよう♪
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動画で紹介しているウニは「イイジマフクロウニ」。(背中にある紫色の棘に「猛毒が入った袋」がある危険なウニの仲間です。)グローブで影を作ったことで猛毒入りの棘をブワッと広げて警戒態勢にうつる様子が分かりますね。
ムラサキウニの場合は、棘に指を近づけていくと「数本の棘を使ってがっちりとガード」します。向こうはビックリしているかもしれないけれど、「ウニと握手」しているみたいで好きなんですよね♪
棘の動きを動画で見てみよう♪
ウニの棘には、単色の物や動画のように美しい模様に彩られた物など様々な種類の棘があります。
足はどこにあるの?
足は管足(かんそく)と呼ばれる「ニョロニョロと動くチューブのようなもの」でトゲとトゲの間から伸びています。
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ウニ好きは全員好きと言っても過言ではないくらいの癒しを与えてくれるウニを代表する大切な器官の1つ。
管足の先には吸盤がついていて「エサである海藻などを口に運ぶ時に使ったり体を固定したりする」ときなどに使うと考えられています。
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岩壁にピタッとくっついていますね。
このように何十本もの吸盤が壁にくっついていますので吸着力が強く、棘もあるため壁から引き剥がすのは難しいです。
剥がれてしまったら弱点である腹側(口面)が丸見えになってしまいますので、ウニにとっては死活問題。
だからこそ、「絶対に剥がされてたまるか!!」と断固たる決意を感じますね。
ウニが歩く姿を動画で見てみよう♪
バフンウニが管足をペタペタとくっつけながら歩いている姿は可愛いですね♪
この管足には「物の運搬や体の固定以外にも、呼吸用(ガス交換)に使うと考えられている」のもあります。
※詳しくは次ページ内にある「呼吸用の管足」をご覧ください。
それと、「管足は殻全体から出ているわけではなく、出てくる場所と出てこない場所が決まっています」。
詳しくはこちら記事に書いてみました。
口はどこにあるの?
口は腹側の中心にあります。
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口と白い歯が見えますね。
ウニを含む「棘皮動物は5の倍数」が仲間の共通点。
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なので、「ウニの歯の数は5本」あります。
この「ウニの歯はアリストテレスのランタン」と呼ばれています。
アリストテレスのランタン(提灯)
これが、食用としても馴染みのある「ムラサキウニ」や「バフンウニ」と言った「正形類」が持つ「アリストテレスのランタン(提灯)」の全体像です。
提供者:氷魚
タコノマクラやカシパンなどの「不正形類」が持つランタンは平ぺったい形をしています。
なので、ザックリ分けるとランタンの形には「2種類」あるみたい。
そんなランタンが「どんな風に殻内部に入っているのか?」は、写真を横並びにしてみると想像しやすいですね。
ちなみに、ランタンの裏側はこんな感じになっています。
名前の由来
ギリシャの哲学者アリストテレスさんがウニの口を見て「まるでランタンみたいな形をしているね」と、自身で動物を観察、記録をして後世に残した動物誌の中で表現した事からそう呼ばれるようになりました。
この口の動きがまた面白いんですよ。
口の動きを動画で見てみよう♪
歯の数は「5本」、その奥にある歯茎(で良いのかな?)は「5個」、口をグワッと大きく開けた時の形は「5角形」
色んな場所にウニを含む棘皮動物が持つ仲間の証である「数字の5」が隠されていますね。
噛み合わせが悪い時がある!?
こちらはコシダカウニによく起きる「かみ合わせの違い」になります。
何故コシダカウニによく起きるのかはわかりません。
口を支える骨「耳状骨」
口の動きを観察する動画でも分かるように「ウニは口を器用に動かして」海藻などを食べています。
その口を支える大切な役目を果たしているのが、富士山みたいな形をしている骨「耳状骨(じじょうこつ)」です。
耳状骨にも大きく分けて「1対」と「2対」の2種類があり、
提供者:氷魚
ランタンを優しく包み込むように配置されていました。
提供者:氷魚
提供者:氷魚
ランタンから生える複数の筋肉が、周口部付近の歩帯の殻内部にある耳状骨という突起に連結している。これらの筋肉の伸縮により、ウニはランタンを自由に動かしている。
ウニハンドブック
田中颯、大作晃一、幸塚久典 著
お尻(肛門)はどこにあるの?
お尻(肛門)は背中側の中心にあります。
動画では海藻の色(緑色)をしたウンチが出てくる場所がお尻(肛門)です。
お尻の位置を動画で見てみよう♪
噴火口から溶岩が噴き出しているみたいに見えますね 笑
こちらは横からの映像です。(快便で元気いっぱい♪)
ウニのうんちは軽くもあり重くもある!?
排出した老廃物(うんち)は水底にコロコロと落ちています。
顕微鏡で観察してみると2種類あることに気付きました。
海藻色(みどり色など)だけかと思いきや砂利が含まれたのもあるんですね。
2種類のうんちを動画で見分けてみよう♪
海藻だけでは足りない栄養素を転石などから補給しているのかな?
放精・放卵
お尻(肛門)の近くに生殖巣で作られた精子や卵を放出する場所があります。
18秒~ 精子や卵子が出てくる様子をご覧になれます。
ウニの赤ちゃんはどんな姿をしているの?
ウニの赤ちゃん(=幼生)は僕たちの知っている姿とは全く違います。さらに、赤ちゃんの頃は「泳ぐ」ことが出来るんです。
詳しく知りたい方は下記の飼育日記を覗いてみてね♪
実際に観察してみたい
僕と同じようにウニを孵化させて育ててみたい方がいらっしゃいましたら「お茶の水女子大学湾岸生物教育研究所」が主催されているウニ発生体験イベントに参加されてみてはいかがでしょうか?
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全国一斉ウニの発生体験について