こんにちは、なぎさひろい(@nagisahiroi)いのこです。
ヒトデガイドブックの情報によると日本沿岸でもっともふつうに見られるらしいマヒトデについて書いてみました。
マヒトデの生態情報
『分類、学名、大きさ、生息地・生息域・分布域、豆知識』
分類
マヒトデ目
マヒトデ科
学名
Asterias amurensis
大きさ(幅長)
~幅長15cmほどにもなる大型種
生息地・生息域・分布域
朝鮮半島
東シナ海
北海道~九州の潮間帯直下
岩礁底や砂泥底に広く生息
豆知識
淡黄色や白色に不規則な青紫色や赤紫色の斑点があり、一様に黄色のものが多い。
標準和名は“マ”ヒトデなの?“キ”ヒトデなの!?
文献によっては標準和名が『ヒトデ』や『キヒトデ』と書かれていることもありますが、ここでは標準和名をマヒトデにしています。
その理由は、参考にしているヒトデガイドブックが以下のように考えているからです。
本種の和名をキヒトデとする類書があるが、すでにニッポンヒトデの近似種『Distolasterias elegans』にキヒトデの和名が用いられている(林良二、1960)ので、マヒトデとするのが妥当と考える。
ヒトデガイドブック
佐波征機・入村精一/楚山勇(写)
水面を見上げるのが好き!?
マヒトデを観察していると、腕の先っぽが反っていることが多い気がします。
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ヒトデの腕の先には眼点と呼ばれる目(赤い点)があります。
視力は悪いですけど構造物は見えるそうなので、迷子にならないように周りの景色を確認しているのかな?
なんでも食べる暴食屋!?
マヒトデは好き嫌いがないのか?と、僕が驚くようなものにまで手を出したりします。
えっ!それを食べるの!?と特に驚いたのがマナマコ。
同じ棘皮動物の仲間でもあり、水底でのんびり暮らす平和主義者に覆(おお)いかぶさって襲うマヒトデ。
栄養はあるのだろうか!?
でも、マヒトデの1番好きな食べ物は他にあって、それは栄養価の高い『貝類』だと思います。
しかし、大好きな貝類は他のエサと違い普段は砂の中に隠れていて姿が見えないので探すのも一苦労…
ならばどうやって見つけているのか!?
それは貝類が放出するアミノ酸などの化学物質を頼りにして探すと考えられています。
貝類が放出する化学物質を察知して居場所が判明すると、僕たちが潮干狩りで貝を掘り出すように器用に体を動かして砂をせっせっせっせと掘って捕らえます。
なんと、30cmも深い砂の中に隠れていた貝類を捕食した情報もありました。
すごい執念ですね。
徒競走なら負けないぜ!
ヒトデの仲間は管足(かんそく)と言う器官を使って移動をするのですが、マヒトデはその中でも特に速い種類だと思います。
※管足→伸びている透明なチューブのようなもので、これを足のように使います。
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同じ棘皮動物の仲間であるムラサキウニやマナマコなどと比べると倍くらい速いんじゃないか?と言っても大げさじゃないくらいに海底をスス~っと進みますので見てて気持ち良いですよ~
「マヒトデ」ダイビングで出会えるヒトデ図鑑 大好物は貝類!?まとめ
☆今回お伝えしたかったこと
1.マヒトデの生態情報
『分類、学名、大きさ、生息地・生息域・分布域、豆知識』
2.標準和名は“マ”ヒトデなの?“キ”ヒトデなの!?
ヒトデガイドブックの情報を参考に決めました。
3.水面を見上げるのが好き!?
4.何でも食べる暴食屋!?
特に貝類が大好物みたいで穴掘りして探します。
5.徒競走なら負けないぜ!!
かなり移動スピードは速い気がします。
ぜひ、穴掘りをしているマヒトデの姿を観察してみたいなー